MacBook Air (2010 late)とLion
13インチモデルの刷新と11インチモデルが追加された。
興味があるのは11インチモデルの方だがSSDの容量が少ないのがネック。1.8インチといったフォームファクタではなく基盤に直付けとすることで空いたスペースでバッテリを増やすというiPadにも見られたアプローチをとっているのも好感が持てるだけに、最低容量が64GBとiPod touchと同容量なのは残念。少なくともiPod touchの母艦替わりには使えない(モデルの方向性からしても母艦は想定していないのだろうが)。
またキーボードのバックライトがなくなったのも×。プレゼンの席などではこれがあるとないとでは大違いだ。
Airの用途からCPUにはそれほどのパワーを要求しないから1.4GHzのCore2Duoで問題ないし、5時間のバッテリで1kgならばOKだけに、上記の2点は残念なところだ。
価格については日本での表記が税込なのに対してアメリカの表記は税別なので(アメリカは州ごとに税率が異なるため)、11インチの64GBモデルが1ドル83.89円、128GBもdるが86.42円、13インチの128GBが87.10円、256GBが88.63円と11インチ64GBモデルが一番のお買い得。
8800という数値にこだわって日本での値付けをしたせいもあるのだろうが、モデルが上がるごとに為替レートも割が悪くなっている。
カスタマイズではメモリの4GB化と、11インチ・13インチそれぞれの上位モデルでCPUのアップグレードがあるが、日本円ではそれぞれ10,080円、9,765円、9,450円と値段が異なっている。
U.S.ストアでは3つとも一律100ドルだから、なぜ日本では値段が異なるのかが不明だ。
(為替レート換算も93円、96円、90円と本体に比べるとレートが下がっている)
MacOS Xも次期バージョンのLionが発表された。
デスクトップのインタフェースがiOSと同じになっているが、これは少し違うような気がする。
あのインタフェースはタップで操作するから直感的に操作出来るであってMacに求められているインタフェースのではないのではないだろうか。
昔のPerfomaシリーズに搭載されたAt Easeを思い出した。
At Easeは不評のまま消えたが歴史は繰り返すのか、それともAt Easeが消えてから10数年が経って時代がAppleに追いついたのか…。
Mac App Storeについては余計だ。
iPod touchやiPhoneはターゲット層や利用シーンを考えると、Appleの検閲が入った安全なアプリをインストールするのは方向的には正しいと思うが、Macの場合はターゲットも用途も異なるだろう。
ただMacの場合は少し違うのではないか。
昔からMacintoshはハックに近い形でカスタマイズして、自分の使いやすいようにする楽しみがあったが、Mac App Storeの「検閲」でこれがどこまで許されるかわからない。
また、シェアウェアの値段にしてもシェアウェアは総じてApp Storeで並べられている価格よりも桁が1つ違っているが、Mac App Storeに並べられることでApp Storeと同じようなダンピングに近い値段設定が増えてくる可能性がある。
これはディベロッパーにとっては不利になるかもしれない。
ユーザからすれば安くなるのはいいことなのだが、やはりディベロッパーのモチベーションがあってこそ便利なアプリケーションが出てくるのであって、Mac App Storeの出現によってApp Storeに並んでいるような安い単機能で出来の悪いアプリケーションが増えてしまう可能性もある。
ハンドヘルドコンピューティングは簡単な楽しみが、フルコンピューティングでは奥の深い楽しみがあると思う。
Mac App Storeによってそのバランスが崩れないことを祈る。
しばらくは情報収集をした上で、11インチモデル+LionとiPadのどちらが自分のニーズに合うのかを考えてみることにしよう。
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