« iTunes in the Cloud が日本でも提供開始 -3G経由での楽曲購入も可能に- | トップページ | iOS 5.1にアップデートするとモバイルデータ通信ネットワークがクリアされる »

2012年3月 1日 (木)

iTunes Plus とiTunes Match




先日、日本のiTunes Storeでも全曲のiTunes Plus化(ついでにMasterd for iTunesも)と秋のiTunes Matchの提供が発表されたが、どちらも現時点で利用する予定は無い。

まずiTunes Plusの方は容量の問題。
現在ライブラリ中に含まれている曲(ミュージックビデオを除く)は全部で100GB弱、うちiTunes Storeで購入した曲は40GB。そのうちの10GB程度はすでにiTunes Plusになっている。残りの30GBをiTunes plusに更新すると単純計算で倍と仮定して約30GB増えることになり、トータルで容量が130GBになる。今使用しているiPodは120GBのHDDに換装した5Gだから、全曲を入れることが出来なくなってしまう。
iPod Classicは160GBだから買い換えればいいのかもしれないが、iPodは白が似合うと思っているし何より6年以上も傍にあった存在だけに未だに元気に稼働しているiPodを買い換えられない。

元々、iPodは移動中の屋外で使っているのでビットレートが128kbpsであってもそれほど気にならない(外出先で周囲の音が聞こえない状況にする気もないから、それなりに音量も抑えている)。
実際、CDからも128Mbpsで取り込んでいるし、数が数だけに今さら256kbpsで再リッピングをする気もない。第一、256kbpsで再リッピングした時点で今度は160GBでも入りきらなくなる。

つまり、そもそもiPodに乗り換えた理由である「ライブラリの全曲をそのまま持ち歩く」が出来なくなってしまう時点で自分にとっては意味が無いということ。

次にiTunes Matchは同期と歌詞の問題。
Appleのデータセンターはアメリカのノースカロライナに作られている。日本でiTunes Matchが開始された際に曲がこのデータセンターにアップロードされるとなると通信は太平洋を跨ぐことになるので、当然転送速度の制限を受ける。
また、iTunes MatchをiPhone4Sで使うとなると基本的に3G回線で曲を都度ダウンロードすることになるが、今の回線状況で「常に」ストレスなく曲をダウンロード・再生出来るとは思えない。曲をスキップすると再生が開始されるまでに30秒とか1分とか待たされるのはごめんこうむりたい。
実際、先日から3G回線経由で曲を購入出来るようになったが回線状況によってはダウンロードにそれなりの時間が掛かっている。iTunes Matchの仕組みからダウンロードに掛かる時間は曲を購入する際と変わらないだろう。
さらに現在iTunesのライブラリに入っている曲はTunesTextを使って(自動的に)歌詞が埋め込まれているが、データセンター上の曲は歌詞が埋め込まれていない。せっかく埋め込んでいる情報が消えてしまうことになる。

音楽は基本的にiPodに入れているのでそもそもiTunes Matchの恩恵も少ないが、もしiPhoneでiTunes Matchを利用しても再生開始が待たされるわ歌詞が表示されなくなるわでは、お金を払ってストレスを買うようなものになりかねない。
極めつけは日本のiTunes Storeの曲が少ないこと。恐らく今のライブラリに入っている曲の多くはアップロードする羽目になるだろう。その際に問題になるのはUSのiTunes Storeで購入している曲の扱いがどうなるか。先の理由からこれらUSストアで購入した曲もiTunes Plus化していない、つまりDRM保護されている曲が多数含まれている。これらをアップロード出来るとは思えない(アップロード出来てしまったらDRM保護の意味が無い)し、日本のiTunes Storeでも販売していない曲がかなり含まれている(というかそもそも日本で買えない曲を買っている)のだから、結果として全曲をiTunes Match経由で利用することが出来ないということになる。

自宅ではiTunesのライブラリをそのままPogoplugに同期しているので、DRM保護されている曲(約30GB程度)をiPhoneに入れて、あとはPogoplugにアクセスすれば、ほぼiTunes Matchと同じようなことが出来る環境にもなっている。

iTunes PlusもiTunes Matchも決して悪いサービスというのではないが、今の環境だとバランスが取れない。
クラウド(ネットワーク)コンピューティングはバランスが大事だと考えている。クライアントのハードウェア性能、ネットワーク性能、クラウド(ちょっと前の言い方をすればASP)のサービス内容、ユーザーの利用環境等々のバランスが取れて初めて使い易くなる。
iPhone5でLTEの搭載を計画しているのも、iTunes Matchとのバランス・使いやすさを考えれば当然のことだろう。

今後、ハードウェア・ネットワーク環境や使い方が変わってiTunes PlusやiTunes Matchがバランス良く使えると思えるようになったら再考することにする。






 
 

|

« iTunes in the Cloud が日本でも提供開始 -3G経由での楽曲購入も可能に- | トップページ | iOS 5.1にアップデートするとモバイルデータ通信ネットワークがクリアされる »

iPhone」カテゴリの記事

iPod」カテゴリの記事

iTunes」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/579837/54115233

この記事へのトラックバック一覧です: iTunes Plus とiTunes Match:

« iTunes in the Cloud が日本でも提供開始 -3G経由での楽曲購入も可能に- | トップページ | iOS 5.1にアップデートするとモバイルデータ通信ネットワークがクリアされる »