« iPad Smart Case | トップページ | 10.7、Pogoplug、Windowsタブレット、その他色々雑感 »

2012年6月14日 (木)

Retina MacBook Proを考える




恒例とも言っていいiFixitによるRetina MacBook Proの分解レポートが公開された。

やはりMacBook Air同様にユーザーによる作業を拒否するネジが採用されているし、これもAir同様にメモリは基盤に直付けで交換不可、SSDもAirとは互換性が無いRetina MacBook Proともはや後から手出しが出来ないマシンに仕上がっているようだ。

高密度に凝縮されたマシンだから仕方が無いとは思うものの、古いMacintoshユーザーにとってのMacのイメージは自分で拡張することで長く使えるマシンなので残念な部分ではある。

"Pro"の名を冠している以上はビジネスでの利用を当然想定したマシンであるべきで、一般ユーザーとは異なり企業ユーザーにとっては固定資産化等の経理上や経費の観点からもそうそう買い換えることが出来ないケースもあるわけで、そういった場合にはメモリの増設やストレージの強化で延命するのが常套手段だろう。
それが出来ないRetina MacBook Proは購入したときの仕様で4~5年は使い続けることを義務付けられたマシンということになる。

ストレージに関しては高速I/FのUSB3.0やThunderboltを使用すればなんとかなるかもしれないが、メモリだけはどうにもならないのが痛い。

MacBook Airもメモリ増設やSSDの交換は難しいが、Airは元々がサブマシンとしての位置づけであり、10万円前後というコストで他にメインのマシンがあったから割り切れた部分だった。

Retina MacBook Proは下位モデルでもメモリを強化した時点で20万円を越える価格になってしまう。8GBでも現時点では十分と言える容量だが、それでもProとして画像を使うユーザーにとってはメモリは載せられるだけ載せるというのは一般的とも言えるし、Appleのプレゼン自体からもグラフィックや動画ユーザーへのメリットを遡及している以上、16GBに強化するケースが多いような気がする。つまりRetinaを活かす使い方をするユーザーにとっては実質的に最低価格が20万円を越えるマシンということだ。そこからストレージをどうするか?という判断をしていくことになる。

17インチのMacBook Proを購入した際には後でメモリはHDDは強化すればいいと思っていたし、事実メモリは8GBにして光学ドライブの代わりにSSDを、さらにデフォルトの750GBHDDを1TBに換装と状況に合わせて強化して使っている。もちろん今後も必要となればメモリを16GBに強化したりSSDやHDDの容量を増やして長く使い続けることが出来ると思っている。またそうでなければ20万円前後の費用をポンと出せるような経済観念(状況)を残念ながら持っていない。

画面解像度が2880×1600だが、これはRetinaとしての解像度であることにも注意しなければならない。
ピクセルレベルでは情報量が増えているが、実用上は画面は15インチだ。例えば従来のMacBook Proで横に30個アイコンを並べたとする。同じ間隔で並べると1920ピクセルの17インチでは40個のアイコンが並べられる。
では、2880ピクセルのRetina MacBook Proでは?やはり30個だ。もちろんアイコンサイズを小さくすれば60個並べることができるが、それでは使いづらくて仕方がない。要は15インチは15インチに過ぎないということだ。

画面の綺麗さ、美しさの価値は十二分にある。ディスプレイとしての情報量は2倍になってもツールであるパソコンとして見た場合に人間が識別出来る情報量は従来の15インチと変わらないのだ。
この辺は17インチのProやさらにサイズの大きいiMacやCinema (Thunderbolt) Displayを使用している人には悩みどころだろう。画像の美しさによる効率アップと画面の狭さによる効率ダウンのどちらに重きを置くかということになると思う。

また、Retinaの効果があるのはRetina対応のアプリケーションが必要だ。従来のアプリケーションでは単純にピクセルベースで拡大表示しているので、解像度が高い分だけフォントなどのギザギザが目立ってしまう(従来の方がぼやけて見えるだけ目立たない)。

決してRetina MacBook Proの存在を否定しているのではない。むしろ正常な進化の過程としては歓迎している。しかし、今回発表されたのはまだ第一世代のRetina MacBookに過ぎない。今後数ヶ月から1,2年でアプリケーションの対応や新たなディスプレイサイズなどラインナップが拡大・整理されることでRetinaの価値がより明確になってくるだろう。購入するのはそれからでも遅くないと思う。

MacBook Pro with Retina Display Teardown - iFixit.com -






 
 

|

« iPad Smart Case | トップページ | 10.7、Pogoplug、Windowsタブレット、その他色々雑感 »

MacBook Pro」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/579837/54961968

この記事へのトラックバック一覧です: Retina MacBook Proを考える:

« iPad Smart Case | トップページ | 10.7、Pogoplug、Windowsタブレット、その他色々雑感 »