一定時間経過後の画面ロックやネットワーク切断を抑止するUSBガジェット - Mouse Jiggler MJ-3
スクリーンセーバーを抑止するUSB機器のMouse Jiggler MJ-3を入手した。日本のAmazonだと6,000円ぐらいするのだが、USのAmazonで購入すれば送料込みで$23程度で入手出来る。
スクリーンサーバー自体はOS側で使用するしないを設定出来るが、環境によってはスクリーンセーバーの設定が許可されていない場合や一定期間操作を行わないと接続が解除されるケースでは一定間隔ごとにマウスやキーボードの操作を行わなければセッションを維持出来ない。
出先など社外等でリモート接続経由の作業を行っている際に切断されたりすると、セキュリティの設定如何では再接続に手間がかかるので、無操作状態でもそのままセッションを維持したい場合=マウスの操作イベントを発行したい場合などもあるだろう。
ソフトウェアでマウスの移動通知を送ることも出来るのだが、仕組み(環境)によってはソフトウェア上のイベントではマウス操作として検出してくれないケースもあるだろう。
このMouse Jigglerは例えソフトウェアのインストールや実行が許可されていない制限された環境であっても、ハードウェアとして処理していることに価値がある。マウスが動作したというイベントをハード・ソフトを問わず検出させることが出来るのだ。
必要とする環境は限られたものかもしれないが、条件が一致さえすれば非常に便利な機器だ。
サポートOSはWebページではWindowsがXP以降、MacOSは10.4以降となっているがQuick Start GuideではWindowsが7以降でMacOSはEl Capitan以降となっている。おそらくは後述のユーティリティソフトウェアの動作環境なのだと思う。
使い方は簡単で本機をUSB Aポートに挿すだけ。
MacOSでは挿した直後にキーボード設定アシスタントが起動するが無視して終了してよい(マウスなのだからキーを押下することは当然出来ない)。キーボード設定アシスタントが起動するものの、システムレポートではちゃんとUSB Mouseで識別される。
挿すと最初に黄色のLEDが点灯し、その後1秒ごとに赤、黄色、緑の順で点灯するがこの時点ですでに動作が開始されている。
動作を確認する方法の一つとして動画等をフルスクリーンで再生すると1分(カスタマイズ可能)ごとにオーバーレイでメニューが表示される(通常のフルスクリーン再生ではそもそもスクリーンセーバー等は抑止されるし、そもそもそういうケースで本機器は不要なので取り外しておけば良い。その際にはマウスなので抜き差しのメッセージが表示されることも無いが、後述のとおり紛失には注意が必要)
メーカーのサイト https://www.cru-inc.com/mj3 にアクセスするとユーティリティソフトウェアをダウンロードすることが出来る。
Mouse Jigglerが動作中にユーティリティソフトウェア(ダウンロードしたアプリケーション)を起動すると実行中は変更出来ない旨のメッセージが表示される。つまりこのメッセージが表示されればMouse Jigglerが動作していることを確認することも出来る。
この状態で改めてMouse JIggler抜き差しをすると設定変更したいすべてのMouse Jigglerが挿しているか確認するメッセージが表示され、OKをクリックするとメイン画面が表示される。
図はデフォルト時の動作設定だが、先述のLEDの点灯が1から7で記述されており、最後のイベントが終了後に8から繰り返していることがわかる。ちなみに8からの動作によって1分(60秒)ごとに4単位ほど右に移動する設定になっている。
あとは必要に応じて設定を編集してからアップロードすればよい。
マウスを一定間隔に移動させるという要求された機能のみを提供しているだけに使い勝手はとても良い。
機能は単純なマウスもどきなので自分で作ることも不可能ではないが、作業時間だけを考えても$20のコストで作成することはなかなか難しいだろう。
最後に注意事項。
本製品は小さい。USBポートのキャップもあるがそれをはめても指の先っぽぐらいだ。しかも筐体は黒。なので外した状態で持ち歩くと不注意で無くしかねない。
また、当然ながらセキュリティレベルは下がる。何しろマシンの前にいなくてもあたかもマウスを操作しているように認識させて、操作可能な環境を維持し続けるのだから。
Mouse Jiggler MJ-3 (Amazon.co.jp)
Mouse Jiggler MJ-3 (メーカーの商品ページ)
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