日記・コラム・つぶやき

2013年1月14日 (月)

最近のあれこれ -雪の日に-

Kindle Paperwhiteを使って2ヶ月近くが経過した。テキストベースの電子書籍を片道40分程度の電車内でほぼ毎日読んでいるが、その間バッテリーの充電は2回。さすがにWi-Fiに接続したりしているので最大8週間とまではいかないが、それでも十分満足出来ている。

途中でDocomoのWi-Fiに接続してみようとしたが、Kindle Paperwhiteはネットワーク証明書に対応していないことからiPhone等のようにエンタープライズ設定をしての自動接続は出来ず、WEPに接続してからWebからの認証を行おうとしたところ一緒に持ち歩いているiPhoneが自動接続しているために二重接続不可で接続出来なかった。とはいうもののテザリングで接続出来るので実用上問題は無い。例えば往きの電車で読み終えてしまった場合などは、職場のパソコンで昼休みにじっくり選んで購入、iPhoneのテザリング接続でダウンロードして復りの車内では新しい本を読むことも出来る。

ただ書籍のラインナップはまだまだだで、読みたい本が見つかるのは1〜2割程度なのでこれは今後の充実に期待。特に頑張って欲しいのは、紙媒体がすでに絶版になっている書籍の電子化だ。従来では需要予測の難しさやコストからなかなか再販されなかったものも電子書籍では一度データ化してしまえば良いだけなので、出版社には積極的に動いて欲しい。

PaperwhiteはWiFi版・3G版ともに出荷まで時間が掛かる状況が続いていたが、気がつけば在庫ありになっていた。ホリデーシーズンの特需が一段落したのだろう。


自宅のiPadを含めてiPhone、Kindleと3台のモバイル端末は思った以上に利用シチュエーションの棲み分けが出来ている。そんな中で多少問題なのがiPad。iPadで地図を検索することはほとんど無いので地図問題には悩まされないのだが、Safariがとかく引っかかるようになったのが辛い。Safari単体の問題なのかWiFiの問題なのかは分からないが、30分くらい使っていると新しいページの読み込みで止まってしまう。脱獄する気は無いのでダウングレードすることも出来ない。iPhone4Sはアップデートしていないので快適に使えているのだが、iPadを深く考えずにアップデートしてしまったのは失敗。リリースが予定されているiOS6.1で改善されていることを期待。


円安の影響で値上がりし始めたので安く(5,000円以下で)手に入るうちということで年末にMacBook Pro (Late 2011)のメモリを16GBに変更。8GBでも問題になるほどメモリ不足は起きずしばらく様子を見るつもりでいたが、上記のとおり値段が急上昇する可能性があることと、1ヶ月以上起動しているとそれなりにページファイルが出来てしまうことからこの機に導入を決断。
買ったときは5,000円を切っていたけど、今や6,500円。他のメモリは7,000円以上となっていることからどこまで上がるのやら。これから中国の旧正月シーズンでタマも無くなるからなおさらかも。
MacBook Pro 17インチ(Late 2011)はUSキーボードにメモリが16GB、ディスクは120GBのSSDと1TBのHDDのデュアル構成とほぼ最強。ますます手放せない存在に。


Huluは連休や週末にドラマなどをまとめて見ている。Mac上で見たい物をチラ見しながら探してiPadで見たり、大画面で見たい場合にはPS3からアクセスしたりしている。現在所有しているデバイスで見られないのはiPodとKindle Paperwhite、3DSぐらいで、それ以外のどのデバイスからでも見ることが出来るのは意外に便利。特に海外ドラマが多いのも嬉しいが、ラインナップはやはりまだまだ。日本の場合は配給会社を経由したり字幕対応もあって展開が遅くなってしまうのは仕方がないところ。Kindleもそうだが、日本の権利問題は本来の著作権保護というよりもディストリビューターの既得権益保護の視点が強く、ユーザーを置き去りにしているのが最大のネックになってしまっている。
この三連休、特に雪となった今日ずっと見ていたのはglee。画面を見ながら気に入った曲があればiTunes Store で購入。こういう曲こそ曲単位で購入できるのが嬉しい。



1~2ヶ月待ちだけれどフラストレーションフリーパッケージで5,800円弱で買える。


Glee Glee: The Music, The Complete Season One - Glee Cast



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2012年7月 3日 (火)

損得




今回の消費税増税ほど損得がはっきりしているものはない。

まず一番得をしたのは官僚だ。長年の念願だった増税により大きな財源を確保できることになる。公務員というのは昔はパブリックサーバントと呼ばれたこともあったが、いまや単なる利権団体に過ぎない。彼らの目的は国民生活の充実ではなく、自分たちの省がいかに財源を確保して好きなことを出来るかという点にあるからだ。

二番目に得をしたのは自民党。彼らはさすがに長期政権にいただけあって官僚の目的は十二分に理解していたし、どこかで抵抗できなくなることも分かっていた。それでも税率を5%に据え置いていたのは増税というジョーカーを引きたくなかったからの1点に過ぎない。それが民主党を矢面に立たせて実現できた、つまり自分たちが悪者にならずに済んだのだからホクホクだろう。ついでにこれまでの民主党の動きと今回の法案で次の選挙でも政権に返り咲く目処が立ったのだから笑いが止まらないとはこのことだ。

三番目に得したのは小沢。彼は馬鹿ではない(個人的には支持していないが)。それだけに消費税増税が無くても民主党に先が無いのは十分理解していた。それだけに何とか次の選挙までに民主党から抜け出したいと考えていたところに、今回の増税である。小沢自身の思想として消費税増税反対があるわけではない。彼も官僚の圧力は十分承知している。自分が悪者にならず(少なくとも国民の反感を買わず)に離党する絶好のチャンスだ。そして結果、そのとおりになった。シメシメである。これで順風満帆とまでは行かないがそれでも民主党に残るよりは数倍マシな結果になるだろう。そして今回の離党人数からしても、新たに結成する新党が次の選挙で政権与党と連携する可能性は高いと思う。なぜなら小沢の基本は常に数の論理に従っているからだ。

一方、ダントツで損をしたのは野田。しょせん「どじょう」である。官僚にいいようにあしらわれて自分は将来の日本を救うために我が身を挺したつもりで悦に浸っているかもしれないが、歴史の審判は「ただのあやつり人形」という評価に落ち着くだろう。あげく景気回復の芽をつぶした戦犯扱いされることも高確率であり得る。

同じく民主党に残る議員も自ら損を掴み取っている。主義主張があって政治家になったわけではなく前回の選挙で自民が自滅したことで当選したに過ぎないのだから政治センスなどあるはずがない。結果、寄らば大樹の影と党に残ることにしたが(選んだわけではなく、考えることを放棄したに過ぎないのだが)、次の選挙では民主党の惨敗は規定路線なので一緒に沈むことになるだろう。ネズミですら沈没する船からは逃げるというのに、彼らはネズミ以下ということだ。どじょうとネズミ以下、そんなものだろう。
議論の中で盛んに「欧米諸国に比べると低い税率」という定型フレーズが使われた。彼らは欧米の現在の経済状況を見ていないのだろうか?国民全員が税に負担感を感じることなく消費を楽しんでいる欧米諸国がどれだけあるのか調べた発言では無いことは明らかだ。

財界も今回の選択が自分たちの浮沈に関わるという意識が弱いと思う。かつて日本は政治三流経済一流と言われたこともあったがもはや政治も経済も三流が妥当なところだろう。
財界が国民消費の低下に直結する消費税増税に反対しなかったのは、消費税が上げられなかった場合は大企業だけが優遇されている法人税の増税が財源とされることにつながるからに他ならない。よほど溜め込んだ内部留保を吐き出したくないのだろう。消費税増税によって国内消費が一段と冷え込むのは明らかだが、彼らはその分を海外のマーケットで稼ぐことを考えている。どうせ国内事業にこだわっても将来の人口減によって消費は自然と減るのだから、その分を海外で稼ごうというのだ。そして今盛んにビジネスを展開しているのがアジア諸国に対してということになる。が、そもそもその戦略が間違っている。
彼らにそう思わせているのは現在後進国に位置づけられているアジア経済が今後伸びていくという妄想にある。
アジアをはじめとする後進国でビジネスを行う際のデメリットはその利益率の低さにある。基本的に製品は高機能な高額製品と安い代わりに低機能に二分する。問題なのは製品の開発原価であって、実は多機能のものも低機能のものも原価はそれほど変わっていない。その理由は現在の製品の多くがソフトウェアに由っているからだ。つまりソフトウェア上で機能のビットをオンオフすることで差をつけているに過ぎない。そのため低機能の安い製品は総じて原価率が高くなる(利益率が下がる)ということになる。確かにそれでも数が確保出来れば利益の額は広がるかもしれないが、後進国に付き物の政治的あるいは地域の安定性リスクを考慮するととても安定したビジネスとは言えなくなる。
確かに現状を考えればアジア諸国はまだまだ経済的な伸びシロはあると思えるかもしれない、かつての戦後日本の復興のように。だが、その可能性は極めて低い。かつての日本は朝鮮戦争というスタートダッシュ、アメリカという保護、社会保障の拡大による生活の安定という3つの条件が重なったから実現できたことで、現在のアジア諸国のように外的要因も無ければ経済圏の保護もなく、すでに拡大している人口によって社会保障が困難、と伸びる要因が見当たらないという状況で同じような発展は期待できない(むしろ人口増加によって一人当たりの収入低下とそれによる購買力の低下すらあり得る)。さらに言えば経済はゼロサムゲームである。アジア諸国の経済力が上がるということはそれ以外の地域の経済力が下がることを意味する(下がる中には日本も含まれる)。つまり高機能で利幅の大きい地域の売上が減って、利幅の小さい地域の売上が伸びるというビジネスとしては効率(安定性)の低下ということだ。
どうせ日本の人口が減る=企業の労働力が減る=労務費(経費)が減るのだから、それならば安定して利益を生む日本のビジネスを維持するという選択をしても良いのではないか。結局消費税の増加は自分の企業の社員の生活を苦しめるという選択なのだから。

そしてもっとも損失を被るのは平均給与以下の過半数を占める日本国民なのはいつものこと。

税収の増加は経済の発展による自然増税が基本である。それを税率の増加によって達成させるのは経済施策の無能さを表しているに過ぎず、財務省は自分たちの無能さ加減を大々的に発表することで利益を得たというのが今回の消費税増税ということになる。

面白いのは国内の大手メディアは消費税増税賛成キャンペーンと小沢排除キャンペーンを行っているのに対して、WSJ等の海外系メディアは消費税増税に首をかしげ小沢のチャンスと報道していること。やはり外にいると色々見えるのかもしれない。






 
 

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2012年5月 7日 (月)

メトロに乗って




東京メトロのCMソング、「メトロに乗って」の配信がiTunes Storeで始まった。斉藤和義の「月光」というシングルのカップリング曲だ。
数年前には同じく「地下鉄(メトロ)に乗って」という浅田次郎の小説とそれを原作とした映画が公開された。今回の曲と小説・映画の間には何も関連性は無いが、どちらも好きだ。

日本には札幌、仙台、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡そして東京に地下鉄が走っている。その中で最も複雑なのは東京だ(大阪もそれなり)。東京メトロで9路線、都営で4路線の計13路線が開通している。

生まれた時からずっと東京住まいということもあり交通の手段は地下鉄が中心だった。新宿に出るのは丸ノ内線。祖母に連れられて浅草へ行くときには赤坂見附で銀座線に乗り換えだったし、物心がついた4歳ぐらいには六本木や渋谷に住んでいた親戚の家にも地下鉄を乗り継いで一人で遊びに行っていた。
今ではなくなったが銀座線の車内灯が消える一瞬と渋谷で先頭に乗ったときに暗いトンネルに吸い込まれていく風景は子供にとっては遊園地の乗り物よりも楽しいものだった。

明るい地上から階段を降りると迎えてくれるのは先が見えないトンネル。そしてどこを走っているのかわからない暗いトンネルの中を地上の電車では考えられないゴォーっという騒音とともに抜けて再び階段を上ると、日の陽とともに全く異なる風景が迎えてくれる。子供心には目と耳を塞がれて別の場所に連れて行ってくれる魔法のようなもので、大きくなった今でもそんな地下鉄が好きだ。

JRに乗っていると電車の中で通話している人に不愉快さを感じるが、地下鉄のトンネルの中は電波が通じないのでホッとしていた。ところが今では都内の地下鉄では走行中に携帯の電波が通じるように導入が進められている。
電波が通じるようになっても通話しないマナーを守るようにアナウンスはされるだろうが、そんなものお構いなしに通話する人は必ずいる。ましてや地下鉄の車内は地上に比べて走行音が大きいために、通話する人の声はかなり大きなものになってしまうだろう。それが残念。


メトロに乗って - 月光 - Single  
メトロに乗って - 月光 - Single






 
 

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2012年4月 5日 (木)

花粉症シーズンに気をつけていること




例年どおりならば後1~2週間でスギの花粉症は治まるはず。
花粉症の季節に気をつけているのは以下の点。

・砂糖をとらない(最低でも花粉症が出てくる1ヶ月程度前から抑える)
・なるべく外を歩かない(遊びのお誘いも謹んでお断り)。
・洗濯物・布団をを屋外に干さない。
・暑くてもコートを着る、そしてコートは決して部屋に持ち込まない(玄関前で叩く)。
・玄関と部屋の間の廊下にカーテン。
・屋内に入ると顔を洗う。ゴシゴシ洗ってはいけない。女性が化粧を落とす時のような洗い方。
・帰宅したらまずシャワー。
・薬はなるべく抑える(毎日飲んでいるとシーズン後半には効き目が落ちてくる)

要は、身体に付けない、持ち込まない、体質に注意の3点だ。
どれも当たり前のことばかりなのだが、一番大事でかつ難しいのはそれを徹底すること。





 
 

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2012年2月12日 (日)

変わっても無くならないもの




明け方4時。暦の上では春になったとは言うものの今だ凍る様な冷たい空気を割るかの如く、携帯の着信音が鳴り響いた。
表示されている番号は知らない番号だが、時間が時間なだけに緊急事態でも起きたのか?と電話に出てみると「◯◯さ〜ん?」という呑気な男声の声。
「お間抜けさん、あなた何時か分かっていますか?」*1というニュアンスを極めて紳士的に伝えたところ、「間違えました」と。そして「すみません」という一言を残して電話は切れた。

電話番号の交換が電話帳というパブリックでアナログなものから、着番号表示・赤外線・メールなどのデジタルかつパーソナル(個人間での直接交換)な方法に変わって久しいが、それでも間違い電話というのはなかなか無くならない。
(iPhoneには赤外線が無いので、QRコードで対ドコモ用と対au/ソフトバンク用にそれぞれQRコードを作成し、これで電話番号とメールアドレスを渡している。)

掛ける宛先も携帯番号だから「△△と申しますが、◯◯さんはご在宅でしょうか?」のような取り次ぎを必要とするような丁寧な挨拶を抜きに、今回のように「◯◯さん?」と自分を名乗らず呼び出すことや、共用電話だったら非常識と言われるような時刻でも平気で掛けてくる。
また留守番電話の普及によって相手を確認せずに要件を伝えることも可能となった。先日は「□□ですが、緊急にご相談したい大事な要件があります。至急電話をください」というのが留守電に入っていたが、知らない人なので削除して放置。その後、当事者間でその後揉めたかもしれないが自業自得。

今では解約した電話番号も半年ほどで新たな利用者に割り当てることもあるため、元の持ち主と勘違いした電話もあるかもしれない(今回掛かってきた番号は10年以上使用している番号なので、前に使っていた人は存在しないはずの番号)。

番号非通知は着信拒否に設定しているので相手の番号もほぼ必ず分かる(海外やPBX経由、公衆電話を除く)ため、間違い電話が掛かってくると迷惑電話扱いで都度着信拒否に設定している。
(だから前述のように以後気をつけるようにと指摘しても、次回はあり得ない)

色々やっているのだが、間違い電話はなかなか無くならない。ただし、自宅に引いている固定電話宛てに間違い電話が掛かってくることは全くなく、もっぱら携帯電話に掛かってくることだけは時代に即しているようだ。

*1 一部品の無い方は「馬鹿伽郎、てめぇ今何時だとおもっていやがる」などと言う場合がある。





 
 

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2012年2月 1日 (水)

失くした10年




週間ダイアモンドの最新号の表紙には「さよなら!伝説のソニー なぜアップルになれなかったのか」とセンセーショナルなタイトルが躍っている。

タイトルからして記事もソニーの没落に焦点を当ててネガティブな視点で描かれているのは致し方ないとは言うものの、書かれている内容に対して論理的に反論するのが困難なのが現状にあるのも事実ではないだろうか。

かつてウォークマンは今のiPhoneと同じ位値を占めていた。学校に行く途中も、休み時間も放課後も、手が空いた時はいつもウォークマンを握りしめていた。
最初のCDプレイヤーはCDウォークマンだったし、ビデオカメラはパスポートハンディカムだった。PSやPSにはどれだけの時間を費やしたことか。Macintoshのディスプレイも安いサードパーティではなく、ソニーのトリニトロン菅を採用した純正ディスプレイを購入した。

しかし、今、ソニーの製品で欲しいものは無い。

自分にとって最初の不満は以前も書いたSonicStageだ。メーカーの都合を前面に押し出し、ユーザーのことを無視した製品だったと思う。
CLIEもさっさと撤退したりと、ソニーのサービスは慣れた頃になると終了する。そもそもがユーザー目線ではなくメーカー都合のサービスだから長続きする(広く一般ユーザーに受け入れられる)はずがない。ウォークマンやPSで行っていた「マーケットを作る」ことをやめてしまったのだろう。
IDもSo-net・Sonystyle・PlaystationにSonycardやVAIO。全部違うのだからやってられない。
製品自体も同じ会社なのに一貫性も連携も何も考えられていないものばかりになった。

VAIOも初代505ノートにはワクワクさせられたが、途中からソフトウェアの出来が悪く必要も無いのにI/FにFlashを多用したために反応が悪くイライラさせられるようになった。ランチャーに凝った演出を施した結果、アプリケーションを起動するためのアイコンをクリック出来るようになるまで5秒以上待たされるなど、作った理由が全く理解出来ないものになった。

とにかく10年程前からソニー製品に対するワクワク感や魅力が急激に感じられなくなっていった。
昔の「こういうのが欲しかったんじゃないか?だから作ってみたよ」から「作ったから売る」とユーザーとの会話を止めて、その場限りの製品ばかりになってしまった。

出井社長時代のソニーショックから始まった「失い続けた10年」は今度の社長交代で終わりを告げることが出来るのだろうか?





 
 

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2012年1月23日 (月)

パスワード解除に5時間




以前にも何回か書いたThinkPad X31。購入したのは2004年12月(IBMがPC事業をLenovoに売却することを発表したと同時期で、自分の中では最後のIBM製)とすでに7年以上が経過しているが、まだ現役だったりする。
現在は自作のWindows機のバックアップとして稼働しているのだが、今回どうしても再起動しなければならなくなってしまった。
前回の再起動からはほぼ3年以上が経っている(再起動しないで3年以上稼働しているのだからたいしたものだ)。

再起動にあたって問題となるのがパスワード。

バックアップ機(全個人データから業務上のデータまであらゆるデータを格納)でありつつもノートPCで持ち運べることから、パスワードでがんじがらめにしていた(物理的にもセキュリティワイヤーを付けている)。
以下、設定していたパスワード。
・起動時BIOSパスワード
・HDDアクセスBIOSパスワード
・BIOS管理者パスワード
・起動するOSを選択するSystem Commanderのパスワード
・ログイン時のIBMセキュリティ拡張パスワード(Windowsログインを置き換え)
・IBMセキュリティチップ管理パスワード
・IBMセキュリティを無効にした場合のWindowsログインパスワード
・HDDの暗号化パスワード
と、8つのパスワードを設定していた。しかもこれが全部異なるパスワード。

BIOSやチップ管理パスワードは文字数の制限があるので短い(最大8文字程度)、System CommanderやWindowsログインのパスワードはちょっと長くて12文字程度、そしてログイン時のIBMセキュリティ拡張パスワードは約30文字(仕事で使っているパスワードはもっと長くて60文字)。

しかもパスワードだからありきたりのフレーズではなく、数字・文字・記号をランダムに混ぜたものと国家最高機密のシステムでもここまではすまいというほどの強固さだ。ほとんどパスワード馬鹿である。

今、Macで使っているパスワードもMacBook ProとMacBook Airは異なるログインパスワードだし、各種Webサービスも全部違うのでパスワードの種類は数十を超えるが、幸いなことに1Passwordを導入しているので(パスワード自体1Passwordで生成しており、かなり複雑で憶える気にすらならない)憶えているのはせいぜい9つぐらいだ(これら最低限のパスワードはほぼ日常的に使っているので当たり前だが憶えている)。

ThinkPadでは現在日常的に使っている各種パスフレーズとほぼ同数のパスワードを1台に設定していたのだが、ここに3年間という年月が大問題となって立ちはだかった。上記の複雑なパスワードを3年間一度も打たなかったのだから、はっきりと覚えていなかったのだ。
さらに機器本来のセキュリティポリシーが障壁で、BIOSなどはパスワードを3回間違えるとロックされて解除出来なくなってしまう(解除の方法は無くは無いが、非常にレベルが高く簡単にできるものではない)。
したがって2回間違えると再起動して間違えたカウントをクリアしリトライ、また2回間違えたら再起動を延々と繰り返すことになった。
(間違えて3回目のEnterキーを押してしまうと終わりなので、この季節にも関わらず冷や汗びっしょり)。

そして日曜日の夜、5時間を費やしてやっと全パスワードを解除。
二度とこのようなことが無いように一部データを削除した上でパスワードをメモに記載してからとても長いパスワードで1024bitで暗号化、そのファイルを1Passwordに保存しておくことにした(1Passwordと暗号化パスワードの2つになったが、両方とも複雑だし、さすがに今回は懲りたので当面はこれで良しとした。いずれバイオメトリクスに移行を考える)。

全てが終わった今、頭の中は無数のアルファベット・数字・記号が泳ぎ回っている。

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2012年1月19日 (木)

ブログのレイアウトを変更




ブログのレイアウトを若干変更した。

ココログは無料プランではPC表示の基本レイアウト・テンプレートレイアウトの他にもCSSをカスタマイズすることが出来る。
(モバイル向けのCSSカスタマイズは有償なのでデフォルトのまま)

今回はエントリー毎に枠線で囲むようにしてみたが、角を丸くするためにCSS3のborder-radiusを使用している。
Safari5、Chrome、Firefox3.6以上、Opera10.5以上、IE9以上ならば枠線の角が丸く表示されるはず。
IE8以下などCSS3をサポートしていない古いブラウザではレイアウトが崩れる。

IE以外のブラウザユーザーは最新とまではいかなくても比較的新しいバージョンを使用する傾向があるので大丈夫だろう。

問題はIE。
企業ユーザーでバージョンの制限が掛かっていたり、買ったときのままWindows Update (Microsoft Update)を実行したことが無いユーザーも多くいまだに古いバージョンを使っているため、正常に表示されない。
独自仕様を盛り込み過ぎた弊害、Microsoftの自業自得と言えるかもしれない。
※などと書きつつも自宅のWindows機のIEは7で止めている。ツールバーの位置とかインタフェースを勝手に変えてしまう(レジストリをいじれば多少は変えられる)ので使いづらいったらない。

先日、Microsoftは北米でのIE6の利用者が1%を切ったとお祝いをしていたが、日本ではまだ5%程度がIE6という状況のようだ。
このブログは基本的にMac関連の記述が多いため、 IE6からIE8まで広げても数%程度だろうということで動作(表示)対象外とした。

HTMLのそもそもの概念は、OSに捕らわれずにどんな環境でも同じように見えることを目的としたものだったのに、15年程度続いた(まだ続いている)ブラウザ戦争の影響が結局はユーザーの不利益に繋がった。
IE6のパターンを考えると、IE8が無くなって2010年に勧告されたCSS3がほぼ全ブラウザで表示されるようになるまでさらに10年くらい掛かるのかもしれない。

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2012年1月 4日 (水)

アップルストア銀座へ初詣




年末からの更新ラッシュは打ち止め…のつもりだったが、今日の出来事。

明け方、ふとジーニアスバーの予約を見ると夕方から空きが1つ。ということで初詣代わりに銀座のジーニアスバーへ。

去年まで使っていたMacBook(ポリカボ白)はMacBook Proを導入してからお役ご免となりHDDの全消去(ゼロフィル)とOSのクリーンインストールをした状態で化粧箱に収まることになったが、パームレストとベゼルが割れているのが気になっていた。
上記のとおり箱入り娘となり当分火が入ることはないのだが、それだけに放っておくとパームレスト割れの無償交換期間(5年)を過ぎてしまいそうなので年末から大掃除代わりに持ち込もうと思っていた。
今回ちょうど都合がいい時間に予約が取れたので年越しとなってしまったが修理依頼に出してきた。
※すでにリタイアしたマシンなので焦ってもいないし、珍しく気楽に持ち込み。

アップルストア銀座は夕方でも1Fと2Fはさすがに混んでおり、スタッフもかなり多く普段はフロアに出てこないマネージャーも数人が赤いシャツを着て出ていた。
4Fに到着したらすぐ椅子に案内されて待つこと10分。

すでに昨年だけで数回足を運んだだけに慣れたもので、事前に確認用のアカウントを作った上にオートログインに設定しておいたり(データは一切入っていないので問題ない)で、手続きはスムーズ。
昨年と違っているのはシステムが変更になったのか、これまで氏名と署名の2箇所に名前と日付の計3箇所を実筆で書いていたものが、署名と日付の2箇所になっていたことぐらい。

その場で部材の在庫があることを確認してくれて、銀座で交換し(去年のMacBook Proの一件があったので、交換部材のパーツナンバーと作業内容を全て確認した)明日には連絡が来る模様。
ちなみに修理センターはまだ閉まっているので(スタッフ曰く5日から業務開始らしい)、修理センター送りになると平時よりは時間が掛かるそうだ。

帰りにお賽銭代わりに2FでiPhone用の小物を購入。アップルストアは現金払いよりクレジットカードの方が楽なのでカードで…数千円の買い物で支払い回数を聞かれても…。

1FによってちょっとだけiMacの27インチをいじった(年末ジャンボが当たっていたら店にある在庫を全て買っても良かったのだが………なので、これ以上Macを買う気は当分無い)が、画面が大きすぎてあの展示スペースだと逆に画面が見づらい。もう少し机の奧に配置した方がいいと思う。
画面には初売りのオンラインページに表示されていた画像をモチーフにした映像が流れていたので、スクリーンセーバーを作ったのかなと思ったらQuickTimeムービーを全画面で流しているだけだった。/Library配下にApple_Demoというフォルダがあり、その中にムービーを全画面表示でループするアプリケーションとムービー本体(184MB)が入っていた。

滞在時間は30分といったところだが、明日も引き取りで仕事帰りに立ち寄ることになりそう。そしてそれが今年最後のジーニアスバー訪問になりますように…というのが今年の願掛け。

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2011年4月 4日 (月)

責任というもの

東電社員の自社をかばうブログが話題となっている。

地震が起きたのは東電のせいじゃない。津波が起きたのも東電のせいではない。
しかし、放射能物質を流出させたのもの計画停電となる事態を引き起こしたのも、それは東電の責任である。

社会というものは責任を規範としてなりたっている。

特にライフラインがその役目を果たせなくなったときには100%責任が生じるのは当たり前のことだ。
そして、責任がある以上は例えどれほど言いたいことがあっても言ってはならない。
それは責任を放棄しているのと同義だ。

例えば自動車のエンジン制御に使っているコンピュータチップをチップベンダーが自動車メーカーに提供したとする。
そのコンピュータチップが落雷で異常動作を起こして自動車が事故を起こしたら、社会に対して責任を取るのはチップベンダーではなく自動車メーカーだ。決して雷のせいでもチップベンダーのせいでもない。
先日のみずほ銀行のトラブルにしても、実際に作業でミスを行ったのはみずほ銀行の行員ではない…かもしれない。しかし、社会に対して責任を負ったのはみずほ銀行だ。
責任社会はそうして成り立っている。

言いたいことがあっても、自分の胸の内、せいぜい社内で言う分には構わない。
しかし、それを声高々に口にしてはいけない。

現場の最前線は大変だろう。
しかし、がんばっているからというのは言い訳に過ぎない。
仕事は、特にそれが人の命や日本全体の経済に影響を及ぼす以上は結果が全てであることを認識しなければならない。

地震が起きた、津波も起きた、しかし原発は無事だったというのであれば、社会は東電に敬意を表したに違いない。

しかし結果的に、それは失敗した。
何が失敗したのかはまだ分からない。もしかしたら1時間早くアクションを起こしていたら今ほど重大インシデントにならなかったかもしれない。もしかしたら何をやっても結局は失敗したかもしれない。

いずれにせよ、現段階で東京電力は失敗したのだ。ライフラインの安定供給という本来の役目を果たせない上に、周辺住民の避難や世界中を不安にさせているのだから、100%の責任は東京電力にある。

トップの姿勢で会社が評価されるのも社会の基本だ。
その意味で言えば、東京電力は責任から逃げたのだ。

だから、今の東京電力の社員に言い訳を言う資格は一切ない。

まずは現状を少しでも良い方向へ導くこと、そして計画停電に先立ってしっかりとした説明責任を果たし、社会に対する責任の取り方を明確にして、それを社会に受け入れてもらうこと。
何かを言うのであれば、それからだ。


 

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