Kindle

2013年1月14日 (月)

最近のあれこれ -雪の日に-

Kindle Paperwhiteを使って2ヶ月近くが経過した。テキストベースの電子書籍を片道40分程度の電車内でほぼ毎日読んでいるが、その間バッテリーの充電は2回。さすがにWi-Fiに接続したりしているので最大8週間とまではいかないが、それでも十分満足出来ている。

途中でDocomoのWi-Fiに接続してみようとしたが、Kindle Paperwhiteはネットワーク証明書に対応していないことからiPhone等のようにエンタープライズ設定をしての自動接続は出来ず、WEPに接続してからWebからの認証を行おうとしたところ一緒に持ち歩いているiPhoneが自動接続しているために二重接続不可で接続出来なかった。とはいうもののテザリングで接続出来るので実用上問題は無い。例えば往きの電車で読み終えてしまった場合などは、職場のパソコンで昼休みにじっくり選んで購入、iPhoneのテザリング接続でダウンロードして復りの車内では新しい本を読むことも出来る。

ただ書籍のラインナップはまだまだだで、読みたい本が見つかるのは1〜2割程度なのでこれは今後の充実に期待。特に頑張って欲しいのは、紙媒体がすでに絶版になっている書籍の電子化だ。従来では需要予測の難しさやコストからなかなか再販されなかったものも電子書籍では一度データ化してしまえば良いだけなので、出版社には積極的に動いて欲しい。

PaperwhiteはWiFi版・3G版ともに出荷まで時間が掛かる状況が続いていたが、気がつけば在庫ありになっていた。ホリデーシーズンの特需が一段落したのだろう。


自宅のiPadを含めてiPhone、Kindleと3台のモバイル端末は思った以上に利用シチュエーションの棲み分けが出来ている。そんな中で多少問題なのがiPad。iPadで地図を検索することはほとんど無いので地図問題には悩まされないのだが、Safariがとかく引っかかるようになったのが辛い。Safari単体の問題なのかWiFiの問題なのかは分からないが、30分くらい使っていると新しいページの読み込みで止まってしまう。脱獄する気は無いのでダウングレードすることも出来ない。iPhone4Sはアップデートしていないので快適に使えているのだが、iPadを深く考えずにアップデートしてしまったのは失敗。リリースが予定されているiOS6.1で改善されていることを期待。


円安の影響で値上がりし始めたので安く(5,000円以下で)手に入るうちということで年末にMacBook Pro (Late 2011)のメモリを16GBに変更。8GBでも問題になるほどメモリ不足は起きずしばらく様子を見るつもりでいたが、上記のとおり値段が急上昇する可能性があることと、1ヶ月以上起動しているとそれなりにページファイルが出来てしまうことからこの機に導入を決断。
買ったときは5,000円を切っていたけど、今や6,500円。他のメモリは7,000円以上となっていることからどこまで上がるのやら。これから中国の旧正月シーズンでタマも無くなるからなおさらかも。
MacBook Pro 17インチ(Late 2011)はUSキーボードにメモリが16GB、ディスクは120GBのSSDと1TBのHDDのデュアル構成とほぼ最強。ますます手放せない存在に。


Huluは連休や週末にドラマなどをまとめて見ている。Mac上で見たい物をチラ見しながら探してiPadで見たり、大画面で見たい場合にはPS3からアクセスしたりしている。現在所有しているデバイスで見られないのはiPodとKindle Paperwhite、3DSぐらいで、それ以外のどのデバイスからでも見ることが出来るのは意外に便利。特に海外ドラマが多いのも嬉しいが、ラインナップはやはりまだまだ。日本の場合は配給会社を経由したり字幕対応もあって展開が遅くなってしまうのは仕方がないところ。Kindleもそうだが、日本の権利問題は本来の著作権保護というよりもディストリビューターの既得権益保護の視点が強く、ユーザーを置き去りにしているのが最大のネックになってしまっている。
この三連休、特に雪となった今日ずっと見ていたのはglee。画面を見ながら気に入った曲があればiTunes Store で購入。こういう曲こそ曲単位で購入できるのが嬉しい。



1~2ヶ月待ちだけれどフラストレーションフリーパッケージで5,800円弱で買える。


Glee Glee: The Music, The Complete Season One - Glee Cast



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年11月25日 (日)

Kindle Paperwhite

Kindle Paperwhite(WiFiモデル)が届いてから1週間使い続けたけど、ほぼ満足。

購入直後に起動すると(この初回起動時間はそこそこ時間が掛かる)、Wi-Fiの設定画面が表示される。唯一引っかかったのがここで、DHCPだと接続エラーを起こす場合があった。その場合はIPアドレスを手動で設定すればOK(詳細をタップすると入力項目が表示される)。
MACアドレスは本体や箱に刻印やシールが貼られておらず、右上のメニューアイコンから[設定]を選択し、設定画面で再度右上のメニューアイコンから[端末情報]を選択すると表示される。

ページ送りはタップで行えるし、フォントのサイズ変更もピンチイン・ピンチアウトで変更することも出来る。フォントは明朝体とゴシック体が選択出来る。デフォルトでは明朝体になっているが、個人的にはゴシック体の方が好みなので変更。
以前E-Inkのリーダーを触ったときにはページを切り替えるごとに画面が反転するというE-Ink特有の事象があったが、Paperwhiteは数ページに一度となっている上に反転している時間も短くなっているため、ほとんど気にならない。
ただし、E-Inkの性質上マンガのように図が多いものには向いておらず、1ページ毎に画面の反転が発生する。ストレージが2GBと小さいこともあってデータ量の多いコミックは多くを格納することも出来ない。コミック中心を考えているのならばKindle FireやiPad miniの方が良いかもしれない。

ストレージはFAT32でフォーマットされているため、USBケーブルで接続(充電)すればMac上でも外付けディスクとして認識される。この状態で「documents」フォルダにPDFファイルをコピーすれば、Kindle上で表示することも出来る。
ストレージとして接続している時(USBドライブモード)では電子書籍として使用することは出来ない。その場合はデスクトップのKindleドライブをゴミ箱に入れる(イジェクトする)と充電しながら書籍を読むことが出来る。

届いた直後にバッテリーをフル充電してから1週間使い続けたけど、まだ1/5も減っていない。使用頻度や照明などの使い方によって異なるが、日常使っている分にはバッテリー残量を意識することはないだろう。バッテリーが減ったときにどのような動作をするのかはこれからその状態になってみないと分からないが、今のままだと当分先のことになりそうだ。

[設定]画面で[端末のオプション]からパスワードを設定することも出来る。パスワードを設定するとオンした際にパスワード入力画面が表示されるようになる。上記のUSB接続の際はパスワードを入力するとディスクとして表示される。

レザーカバーを同時に購入したが、iPadのSmart Coverの様に閉じるとオフ、開くと画面がオンとなる。このレザーカバーを装着した状態でスーツのサイドポケットに入れることが出来るので、電車を降りる際など一々鞄に入れなくとも大丈夫だ。重さも入っているのを感じる程度でずっしりしたものではない(それでも長時間入れておくとスーツの型が崩れるので注意)。

電子書籍はMac等のブラウザから購入することも、WiFiで接続している状態ならばKindleからも購入することが出来る。販売している書籍は紙の10%〜30%オフ程度が多いが、中には50%以上オフのものや99円で販売しているものもある。
電子書籍のみのものもあり、プロジェクトXを書籍化したものは一冊100円でボリュームも40ページ前後なので軽く読む時にちょうどよい。166冊もあるので当分楽しめそうだ。BGMはもちろん地上の星

iPhoneやiPad等のKindleアプリとも連携しており、どの機種で読んでいても読んだところまでがクラウド上に保存されており、別の機種で読みかけの書籍を開くと最後に開いた箇所まで移動してくれる。もちろん1度購入すれば、どのデバイスでも読むことが出来る。

外出時にiPhone4Sのテザリングで接続してみたがAmazonで購入したコンテンツの自動DL等も問題なく使用できた。その後自宅に戻ってKindleを立ち上げると自動的に自宅のWiFiに接続した。テザリングと自宅のWiFiを自動的に切り替えて使えるのであれば、iPhoneを接続待ちの状態にする手間はあるものの概ね3Gモデルと同じ使い方が出来るため、WiFiモデルで正解だった。

Paperwhiteは世代的には第5世代ということもあり、さすがに良く練られている。タブレットの感覚で使おうとすると戸惑うかもしれないが、単一機能の電子ブックリーダーとしてはかなり完成されてきていると思う。
日本では発売されたばかりで、Amazonでも次回入荷は年明けとなっているが、すでに電子書籍のデファクトスタンダード化への道はほぼ約束されていると言えるだろう。

Kindle for iOSKindle - AMZN Mobile LLC

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月24日 (水)

アマゾンでKindleの予約開始

日本でもKindleの予約が始まった。

発売予定日は、
Kindle Paperwhite: 11月19日
Kindle Paperwhite 3G: 12月2日
※Kindle Paperwhite 3Gは日本国内で無料でドコモの3G回線が利用できる。
Kindle Fire: 12月19日
Kindle Fire HD: 12月19日

価格は
Kindle Paperwhite: 8,480円(U.S. $117)
Kindle Paperwhite 3G:12,980円(U.S. $179)
Kindle Fire: 12,800円(U.S. $159)
Kindle Fire HD: 16GB: 15,800円(U.S. $199)
Kindle Fire HD: 32GB: 19,800円(U.S. $249)
Paperwhiteは$1=72円相当とお買い得感がある。

今朝、Appleから7インチのiPad miniが発表されたが、これに対抗するのは同じく7インチのKindle Fire HDということになる。
スペックはどちらも7インチのマルチタッチスクリーンに、デュアルコア。重さはiPad miniの308gに対してKindle Fire HDは395gと若干重たいものの、ほぼスペック的には重なる。
iPad miniの28,800円からという値段に対してKindle Fire HDは15,800円と価格競争力もある。

この6〜7インチ程度のサイズがターゲットにしている主な利用ターゲットは電子ブックだろう。Appleが今回の発表に合わせてiBooksを3.0にアップデートしたことからもそれは明らかだ。

そうなると迷うのはどちらがブックリーダーとして適しているかということになる。iPad miniの最大のウリは豊富なアプリケーションにある。現在iPhoneのみを所有しているユーザーにとっては手軽な価格でより大画面のminiを入手することが出来るようになるし、iPadのみを所有しているユーザーにとっては持ち出しやすいデバイスをやはり安く入手することが出来るようになる。iPhoneまたはiPadのどちらか一方を所有しているユーザーにとっては、iPad miniはコストパフォーマンスを考えるとそれなりに魅力のある製品だと言える。

逆にKindle Fire HDはiOSユーザーよりもどちらかと言えばAndroidユーザーがターゲットになるような気がする。もちろんiOSユーザーにとって魅力が無い製品だということではないが、やはりアプリケーションの継承を考えると手が出しづらい部分はあるだろう。
そしてこの両製品に押し出されるようにして、既存のソニーや楽天は終焉に向かうような気がする。

いずれにせよ、選択肢が増えたのは良いことなのは間違いない。

以前の記事でも書いたが、個人的に一番興味があったのはKindle Paperwhiteだ。
現在、iPhone4SとiPad2を使用しているので、先に書いたとおりアプリケーションの継承を考えると選択はiPad miniということになるが、求めるものがブックリーダー機能のみの場合は観点が違ってくる。Kindle Paperwhiteの最大のメリットはそのバッテリー駆動時間だ。iPad miniやKindle Fire HDはCPUやグラフィックがパワーを必要とするために必然的に利用時間は数時間程度に留まる。これは現在のバッテリー性能では仕方が無いことだ。
一方のKindle Paperwhiteは8週間と、利用時間の桁が違う。ほぼ毎日、バッテリーを意識せずに本を持ち出すという趣旨からすればこの利用時間は最大の魅力だ。読む対象がマンガのようにグラフィック性能を必要とするのであれば別だが、読むのは小説などの文章ばかりであるならば何も問題ない。
外出時のアプリケーションはiPhone4S。家ではiPad2。読書はKindle Paperwhiteと使い分けもハッキリしてくる。iOSアプリもリリースされているのでKindle用の書籍をiOSデバイスで読むこともいざとなれば出来る。

ということで、予約したのはKindle Paperwhite。いざとなればiPhoneのテザリングを使用すれば良いので3Gも不要とした。持ち運びが前提なのでレザーカバー
のオプションを付けた。カバーがあるので保護フィルムは不要。
予約時点では発売日の発送だったが、1日後にはすでに2週間待ち。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年9月 9日 (日)

Kindle

AmazonでKindleのニューモデルが発表された。
現行モデルも含めて内蔵ストレージのバリエーションを除くと9種類と勢いを感じさせられるラインナップになっている。特にKindle Fireは現行モデルの強化と合わせて4製品がラインナップされた。

Kindle2012


Kindle Fire HDの8.9インチモデルはWi-Fiモデルと4G LTEを搭載したモデルがあるが4G LTEはWi-Fiモデルと比較すると$200高となり、これはiPadのWi-Fiモデルと4Gモデルの差額と全く同じだ。恐らくこの$200というのが現在の4G LTEのプレミア価格ということなのかもしれない。
iPadでもそうだが、この価格差は少し高い気がする。確かに1筐体でまかなえるのは便利かもしれないが、LTE対応モバイルルーターが定価ベースでは18,000円前後と差額とほぼ同じだがお得意の「実質価格」とやらではほぼ無料で手に入ることを考えると、Wi-Fiモデル+モバイルルーターの方が本体の買い替えや他のパソコン等で使えて経済的かつ便利だと思う。

とはいえ、すでにiPadを保有しているのでカテゴリーが重なるKindle Fireにはほとんど興味が無い。それよりも気になるのはKindle Paperwhite。バッテリー寿命はほぼ倍となり、これならば書籍を入れ替えるタイミングで充電すればいいだけになるだろう。さらに見やすい画面とタッチパネルを搭載したことで電子書籍としては隙が無いモデルになったと思う。日本での普及に際しての課題は日本語のコンテンツをどれだけ揃えられるかの1点のみだ。

U.S.では9月14日発売だが、日本のアマゾンでは発売予定のまま。どのモデルが発売されるのか楽しみだ。


| | コメント (0) | トラックバック (0)