Parallels Desktop 7でMacOSのVMが使えるようになったので試してみることにした。
Lionの仮想マシンを作成するためにはRecovery HDが必要とのことなので、TimeMachineで現在の環境を保存してからMacBook AirにLionをインストール。
次にParallels Desktop 7のトライアル版をダウンロードしてインストール。
新規作成画面に「復元パーティションを使用してOS X Lionのインストール」というのが表示されるのでここから作成。ダウンロードインストールになるので作成にはそこそこ時間が掛かる。
作成した仮想マシンファイルは9.63GBだった。
仮想マシンはハードウェアとしてMacBook Airを認識しているもののCPU情報は取得出来ていない。
またバス速度もMBAの800MHzに対して933MHzと認識(しかしメモリは667MHz)。
ブートROM・SMCのバージョンはParallels固有のものになっている。
シリアルナンバーはホストマシンのシリアルナンバーと同じだが、UUIDは独自に振られていた。
ディスクはSSDとして認識しているがTrimは未サポート(仮想マシンなのでそもそも意味は無い)。
外付けハードディスクに作成した仮想マシンを退避してから、MacBook Airの環境をSnow Leopardに復元。
改めてSnowLeopardにParallels Desktop 7(7をインストールすると旧バージョンはアンインストールされるので注意)をインストールしてから仮想マシンを戻して起動したところ問題無く動作した。
Lionの起動に際してRecovery HDの存在チェック等が実行されるのかもしれないと考えて、Recovery HDを削除してから起動してみたがこれも問題なし。Recovery HDからのインストールは作成時のライセンス確認のためかと思われる。
(Recovery HD削除のためにターミナルからdiskutil eraseVolumeを実行したところエラーとなったので、強制的にdiskutil mergePartitionsを実行。10.7.1のせいかParallelsで使用したからか、もしくはそれ以外の理由からかは不明)
その後、Parallels Desktopを6に戻して起動したところ、今度はOSがSnowLeopard Serverではないから使えない旨のメッセージが表示されて使用出来なかった(Parallels Desktop 6がサポートしていたMacOSはSnowLeopard ServerでクライアントOSはサポートされていなかった)。
ホストOS | Parallelsバージョン | 動作 |
Lion | 7 | ○ |
SnowLeopard Recovery HD 有り | 7 | ○ |
SnowLeopard Recovery HD無し | 7 | ○ |
SnowLeopard Recovery HD無し | 6 | × |
Parallels ToolsはゲストOSがWindowsの時とは異なり自動的にマウント/インストールが行われないので、Parallelsのメニューから手動でインストールする必要がある(Windowsと同じでParallels ToolsをインストールしないとホストOSとゲストOS間のファイル共有は出来ない)。
また、ゲストOSがWindowsの際に使用出来るアプリケーション共有やCoherenceモードはLionではサポートされない。
ショートカットキーもParallels Desktopアプリが予約しているQ, W, M, Hは使用出来ない。例えばゲストLion上のアプリケーションを終了させようとcommand+Qを入れるとParallelsが終了する。ただしcommand+option+Qで終了することは出来る。また、スクリーンショットのcommand+shift+F3もホストOS側で処理される(Parallelsのメニューにスクリーンショットの作成がある)。
ゲストOS(確認したのはLion)の実行中に仮想ドライブにディスクイメージを接続しようとしてParallelsアプリケーションでダイアログを開くと、カーネルパニックを起こすバグがある。
最後にMacBook (Mid 2009)にParallels7をインストールして、Windows7でのエクスペリエンスインデックスを測定してみた。前回測定時から常駐ソフトが変わるなどホストOS側の環境が違うので厳密に比較は出来ないが、Aeroのスコアが若干落ちて3Dが若干上がっている。ディスクパフォーマンスが一気に上がっているが、これはSSD化の影響だろう。
Parallels Desktopは6までは英語版と日本語版が別々にリリースされていたが、7からマルチランゲージに対応している。
トライアル版をダウンロードする際に日本語ページで操作すると代理店のラネクシーに飛ばされるが、英語ページで処理すると直接Parallelsからダウンロード出来る。ダウンロードにはメールアドレスの入力が必要。デモ用のアクティベーションキーがこのメールアドレス宛に送信される(ラネクシーだと氏名とメールアドレスで、さらに試用版を起動してからアクティベーションキーの発行手続き、と処理が面倒)。
ラネクシーで購入すると9/30まで新規購入で6,800円、アップグレード(対象バージョンは5と6)で4,720円だが、Parallelsから購入すると新規が$79.99、アップグレードが$49.99となる(80円換算でそれぞれ6,400円、4,000円)なので本家から購入した方が安く済む。もちろん日本からでも問題無く購入出来る。
※今回からマルチランゲージなのでソフトウェア自体は日本語の代理店で購入するものと全く同じである。
なお、例年どおりならば半年後のMacUpdate PromoのSpring Bundleに含まれるかもしれない。
Parallels Desktop 7 for Mac(日本語ページが表示された場合、左上のロゴ横のメニューからUSA - Englishを選択すると英語ページが表示される)