SSD・HDD・NAS・その他ドライブ類

2018年11月18日 (日)

iMac (27インチ Late 2015)のHDDを交換

iMac Late 2015 27インチのHDDが壊れた。
ファイルコピーを行うと正常にコピーがはじまるけれど途中でアクセスエラーとなってしまう。ディスクユーティリティのFirst Aidは正常に終了するのだが、Drive GeniusでPhysical Checkを実行したところセクターエラーが頻発していた。幸いなのはエラーを起こしたセクターのアドレスが末尾の方なので現時点では全てのファイルにアクセス出来ていること。

アップルに修理を依頼することも少しだけ考えたが現時点でも空き容量が10%程度になってしまっているのでディスク容量を増やしたいというのもあって、いつもどおり自力で交換することに。

搭載されていたHDDの型番はST2000DM001でSeagateの7200rpm/2TB。7200rpmの割に安価だったために売れ行きは良かったようだが、不具合もそれなり(Googleで型番を入れるとサジェストに不具合と出てくる程度に)。

今回換装するHDDを選ぶにあたってこれまでのMacBookのようにネジだけで簡単に開けられない(面倒であまり開けたくない)ので、信頼性を重視してWestern DigitalのGoldシリーズを選択した。

最近のWestern Digitalは用途を色で表しているがその中でもGoldシリーズはエンタープライズ用の位置づけで速度と信頼性に重きを置いたモデル。その分値段も普及モデルに比べてお高くなっているが、もう一度交換する手間やコストを考えるとここでケチらない方が良いと判断。
ディスク容量をあまり大きくすると今度はバックアップドライブも変更しなくてはならなくなるので、4TBのWD4002FYYZに決定。

手順は以下のとおり。
1. データをバックアップ
2. ディスク交換とFusion Driveの再構成。
3. データのリストア

まず内蔵データのバックアップを外付けドライブにCarbon Copy Clonerを使ってクローン作成。幸い今回は読み取りエラーも出ず全データのアーカイブに成功。

Fusion Driveの再構成でトラブルが起きないようにこの段階でリカバリーHDから再起動して念のためにFusion Driveの解除を行ったのちに電源断。
Fusion Driveの解除はリカバリーモードのターミナルから
diskutil cs delete 「Logical Volume Group の値」を実行。
※Logical Volume Group の値はdiskutil cs listで確認。

次にいつもどおりiFixitの情報を元に作業を行う(最近では日本語の記事も増えてきている)。

接着面を切断する工具はAmazonで数百円程度で購入可能。ロータリーカッターだと余計なものを切ってしまい兼ねないので、あまり切れ味が良くない方が安心だろう。
ディスプレイを持ち上げながら、接着が残っているところを見つけては細かく切っていく作業になる。最初のうちは加減が分からないが慣れてくると手応えで分かるようになるので慌てないこと。

ディスプレイを取り外した後に残っているテープは綺麗に剥がしておかないと再接着のときに余計な厚みが出たり、しっかりとくっつかない可能性が出てしまうの注意。

なお、STEP32でネジがT10となっているが、実際に装着されていたネジはT8だった。製造時期によって異なるのかもしれない。
※STEP25のスピーカーは記事のとおりT10。

温度センサーについてはモデルにもよると思うが2015モデルは端子そのものはあるもののケーブルも通常のSATA+電源のみで温度センサーのコネクタ(4端子)には何も接続していないので気にする必要は無いと思う。
ただしHDDからSSDに換装する場合は温度センサーを付けた方が良い。

最後にシールで再びディスプレイを貼り付けて交換作業は終了。シールは事前に別パーツを購入した際にiFixitから購入していたものを使用(今回のことが無くてもどこかで一度開けるだろうと予想して準備していたもの)。
この重たいディスプレイをテープだけで留めようというのは、さすがダクトテープの国アメリカだけのことはある。逆に言えばしっかりとしたテープで接着しておかないとある日突然ディスプレイが外れて最悪壊れる可能性があるということ。実際ディスプレイを取り外す際に予想以上にしっかり留まっている印象を受けた。
保証の対象外となる作業を行う際にはパーツはしっかりしたものを選択した方が良いだろう(実際にディスプレイを持って重さを感じてみれば安いテープで代用しようとは思わない)。

専用テープは仮組立後にフィルムを剥がして本接着出来るようになっているので、本接着前にディスプレイが外れないように注意しながら電源を投入して画面の表示とFusion Driveの再構成まで確認し、その後フィルムを剥がして本接着という手順で行った。
Western DigitalのGoldシリーズは出荷前に入念にチェックしているのでディスク全体のスキャンは省略(4TBの全スキャンを行なったら何時間掛かるか分からないので出来る限りやりたくない)。

Fusion Driveの再構成は別に用意していたUSBの起動メディアで起動してターミナルから
diskutil cs create “Fusion Drive” disk0 disk1 を実行。

このタイプのiMacを開けるのは初めてということもあって、少し慎重に行った結果、ディスプレイの取り外しに30分弱、ディスクの交換とFusion Driveの再構成で20分、再接着に20分程度の計1時間強で換装作業は完了。後は通常通りOSのインストールとデータのリカバリーを行う。

組み立て後USB起動メディアで再度起動してOSXの再インストールを実行する。バックアップからすぐに戻さず一度クリーンインストールを行うのはクリーンな状態での動作確認とRecovery HDを構築するため。Fusion Driveを構築している場合でもRecovery HDはHDD部分に作成される(CCCでRecovery HDをバックアップしておけばそこから復元することも出来るがリカバリー領域は大事なので一手間を惜しまず)。
クリーンインストールで正常に起動することはもちろん、ディスクチェックや換装作業で断線等が起きていないかシステムの状況をTechtoolで確認。

その後、CCCで取得したバックアップディスクで起動し、再インストールしたMacintosh HDをフォーマットしてから復旧を行う(クリーンインストールしたOSではなく使い込んでカスタマイズした環境に戻す)。
復旧後にOnyxを使ってキャッシュのクリアとデータベースの再構築を行って完了。

全作業のうちもっとも時間が掛かるのがバックアップと復元で、約2TBのバックアップと復元をUSB3.0接続の外付けHDDに行った際に掛かる時間はそれぞれ10数時間。
全く同じ環境を再構成するのは、TimeMachineを使って復元するよりもディスクのクローンコピーの方が確実だし速いが、それでも1日以上掛かる作業になる。
その後しばらくの間mdworkerやmds_stores等のSpotlight系プロセスが動作するので使わないときも電源を入れっぱなしにしておく。

交換して2ヶ月経過したけど動作は安定しているし若干音が大きいもののキャッシュが128MBということもあって高速で容量も倍加して満足。

 

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2015年5月17日 (日)

Freecom MobileDrive Mg のディスクを換装

MacBookにUSB typeCが採用されたことで行く末が見えてきたThunderbol。もうしばらくはProを中心に残ると思われるが、筐体の変更に合わせていずれ消えていくのだろう。

USB Type-C(AppleはUSB-Cとしている)はコネクタの規格であり、データ転送のプロトコルはUSB 3.1の規格。一方で給電能力はUSB Type-Cの規格ということで、合わせて10Gbpsのデータ転送(USB 3.0は5Gbps)と10W〜100Wの給電能力をサポートすることになる。

大雑把に言えばUSB 3.0もThunderboltもバスはPCi-Expressにぶら下がっていることと、DisplayPortをサポートしているという点で技術的な根っこは同じようなものなのだが、転送プロトコルにPCI-Expressを使用しているThunderboltはケーブルや接続機器側に高価なチップを搭載するために価格がネックとなっているのに対して、USB Type-Cはすでに普及しているUSBプロトコルを使用し、コネクタもこれまでのType-AやBと互換性があることから、開発コストも含めて安価に提供することが出来る。

転送速度が同じ、給電能力は上、その上安いとなれば結果は見えている。

とはいいつつも、自宅で使用しているMacBook Pro 17 (Late 2011)はUSBが2.0なので、Thunderboltが最速が最速のインタフェースということになる。

現在、MacBook Proに常時接続しているドライブは3台。

1台は2011年秋に購入したFirewire接続のFreecomの750GB。これは使用頻度が落ちたデータのアーカイブ用に使用。

1台は2014年春に購入したUSB接続のWDの2TB。Yosemiteに更改後も Server 4.1をインストールしてMacBook ProとMacBook Airの両方からTimeMachin用として使用。

Thunderbolt接続には、Firewire接続と同じFreecomのMobileDrive Mgを接続。MacBook Proの作業データとiTunesライブラリのバックアップ兼MacBook Airとの共有用。MacBook AirにはiTunesライブラリの全データを格納する余裕が無いので、必要に応じてこのドライブをMacBook Airに接続、Optionキーを押しながらiTunesを起動してこのライブラリに接続。
OTAでデータを共有することも可能だが、サイズが大きいデータや通信の安定性を考慮するとオフラインでの共有はまだまだ有効な手段だ。
ちなみに、このドライブはThunderboltケーブルが付属しない製品(36735)と付属している製品(36886)の2種類がある。Thunderboltケーブルは高いので(Apple純正は50cmで3,500円)、差額次第ではケーブルが付属するモデルを購入した方が割安になる場合がある。

MacBookを意識したポータブルドライブは幾つかあるが、このFreecomのデザインはロゴがそれほど目立たないところがお気に入り。

ここからが本題。

Freecom Mobile Drive Mg U3 & Thunderbolt に搭載されているHDDは5,400rpm/8MBキャッシュの2.5インチ1TB。どう考えても高速I/Fが宝の持ち腐れ状態だ。そこで内蔵されているドライブを交換することで、高速化を図ることにした。
今や高速ドライブと言えばSSDだが、現時点で700GB近くの容量を使用しているため、これに対応出来るSSDとなると1TB以上となる。さすがに1TBクラスのSSDともなれば5万円前後となり、易々と手を出そうという気にはなれないのでSSHD (ソリッドステートハイブリッドドライブ)を搭載することにした。

1. ポートに糊付けされている黒いパネルを剥がす。
2. パネルに隠れていたネジ(0番)を2つとも外す。
3. 上蓋を前に少しずらせば(力を入れなくても簡単にずらせられる)上蓋が外せる。

Mg01    Mg02


4. 黒いネジを2本とも外して、基板を取り外す(ドライブのねじ穴に筐体の突起を挿すことで安定させているため、ドライブを外すには一度基板から外す必要がある)。

Mg03


5. ドライブを交換、元のドライブに貼ってあった緩衝材(?)を貼り直す。
6. 逆の手順で組み立てる。
※ゴム足の下には何もないので交換作業において剥がす必要はない。
ケースの分解そのものは簡単で、10分もあれば交換作業は終わる。

元から搭載されていたドライブは9.5mm厚のST1000LM024。型番からSeagateのものであることが分かるが、元々はSeagateが買収したSamsungのHN-M101MBB。ディスクにはこの型番も併記されている。
このドライブは9.5mmで1TBを搭載した最初の製品。

載せるSSHDは同じくSeagate製のST1000LM014。ただし、こちらはちゃんとした本家Seagateの製品。9.5mm厚なのでピッタリ収まる。

分解・交換はメーカー保証外なので自己責任。

交換前(HDD)と交換後(SSHD)のベンチマーク。




Hd    Sshd
HD    SSHD


スコアでは劇的な違いが見られないが、Seagateの資料には「シーゲイトのエンジニアが開発したAdaptive Memory 技術は、ドライブがソリッド・ステート・メモリ部分 に書込むべきデータを知的に判断し、時間の経過とと もにデータ使用に変化が生じた際にはその割り当てを 動的に修正することができる革新的なアルゴリズム です。」との記載があり、恐らくベンチマークの際にはかなりの部分をHDで処理されているためと思われる。
実際に使ってみると、その速度差は十分に体感することが出来る。

余った1TBのHDDはInateckのケースに収納。採用されているコントローラーはNORELSYS 106Xという中国のメーカー製。現在は前述の3台の外付けドライブで問題なく運用出来ている状況なので、NTFSでフォーマットしてWindows用として利用する見込み。

GPUも直ったし、ディスクはSSDとHDDの2ドライブ。メモリは16GBで無線周りもいじくって、OSはYosemite。MacBook Pro 17はユーザーがある程度カスタマイズ・強化しながら長く使えるというある意味Old Mac的な使い方が出来るいいマシンだと思う。
最近のMacはとにかくユーザーが中身を触れないような構造とパーツ構成になっており、ある意味使い捨て的なマシンになっているのが少し残念。


            

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2014年3月19日 (水)

MacBook ProのSSDとTimeMachine用HDDを更改

MacBook Proに内蔵しているSSDとTimeMachine用の外付けHDDを更改した。

まずはSSD。
MacBook Proで使用していたSSDで一週間に2回もディスクエラーが発生。修復は出来たものの、ディスクの空き容量も誤った表示になるなど不具合が多発してきたことからリプレースすることにした。

購入したのは東芝製チップを採用したCFDの256GB - CSSD-S6T256NHG5Q。2万円を切る価格で購入出来たが消費税増税前の需要増のせいか、この記事を執筆時点では2.4万円程度まで値上がりしている(ピークが過ぎたこととモデルチェンジにより、以前の値段に戻ったが)。
厚さは7mmと一般的な9.5mmより薄いがMacBook Proはトルクスネジで両端を固定する方式なので問題無い。むしろスペースがある分だけパームレストに熱が伝わらず快適とも言える。通常の使用時では温度も30度程度なのですきまがあることによる放熱低下も気にする必要はないだろう。

性能は以前のOCZのVertex3とさほど変わらないが、読み取りは若干早い。

Ssd


続けて外付けHDD。
これまでTimeMachineはMacBook Proに元々入っていた750GBのHDDを2.5インチの外付けケースに入れたUSBドライブに保存していた。
この外付けディスクをMacBook ProとMacBook Airで繋ぎ替えて両方のTimeMachineバックアップを取得していたが、繋ぎ替えるのが面倒になってきたところにAmazonで2TBのポータブルHDDが1.3万弱で見つけたために、これをMacBook Proに接続してMBPをTimeMachineサーバーとして稼働させることにした。

3.5インチの外付けドライブならば2TBは当たり前のサイズだが、移動して使っているMacBook Proに大きい3.5インチをつなぐのは無粋というものだし、何より都度AC電源を確保する必要があるのはノートの威力が半減というもの。
ドライブはWesternDigital製で恐らくGreenシリーズだろう。
当然USBは3.0。MacBook Pro 17インチはUSBが2.0なので威力は半減するものの、TimeMachine用としてバックグラウンドで動作するのだからさほど問題ではない。

Hdd

初期状態ではNTFSでフォーマットされているので、ディスクユーティリティで再フォーマット。

MacBook ProにOSX ServerをインストールしてTimeMachineサーバーで外付けドライブを指定するだけで設定は完了。MacBook ProはローカルのUSBディスクとして、MacBook AirはTimeMachine設定で[バックアップディスクを選択]に表示されたMacBook Proの共有(Backups)を選択すればOK。
MacBook Airで初回走らせる時のみ時間が余計に掛かるが、以降はPowerNapをオンにしておけば放置しておける。MacBook Proがスリープしていると当然エラーとなるが、スリープ解除をすれば自動的に再開される。

内蔵ドライブが15mm厚のため通常の外付けディスクより厚みはあるものの、1ポートのみで給電出来るので短めというのもあってケーブル周りはスッキリしている。MacBook Proのファンの音の方が大きいので動作音も気にならない。


        

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2013年5月19日 (日)

iUSBportはCloudFTP

act2からiUSBportが発売された。元々は去年Kickstarterで成立してリリースされたCloudFTPと同じもの。途中でiUSBportに名前を変更して前面のプリントを変更したが中身は全く同じだから、最新ファームウェアを適用すると液晶ディスプレイにもiUSBportと表示されるようになる。

Cftpwhite3    Iusbport


以下、CloudFTPのWebDAVの最新化とファームウェアの更新方法。
必ず先にWebDAV.appの更新を行うこと。

1. CloudFTP_WebDav.zipをダウンロードして解凍してcloudftpというファイルをUSBメディアのルートにコピーして、CloudFTPに装着。このときUSBメディアはFATでフォーマットしておくと良い。

2. CloudFTPの電源を入れると「Refresh App?」というメッセージが表示されるので、電源ボタンを1回押す。

3. 次にファームウェアの最新版(現時点ではV29)をダウンロードして解凍すると、WD7START.SEFというファイルが出来るので、USBメディアのルートにこのファイルをコピー。この時、先のcloudftpファイルは削除しておくこと。

4. USBメディアを再度CloudFTPに挿し、電源を入れる。

5. 「Update? vXX to V28」というメッセージが表示されたら(XXはインストールされているバージョン)、電源ボタンを1回押してアップデート。

これで1年前に入手したCloudFTPが最新のiUSBportと同じモノになる。
モノが同じなのでユーザーガイドもact2が提供している日本語版を参照することが出来る(たいした事は書かれていないので、これまで使ってきたユーザにはあまり意味がない)。

act2での販売価格は通常価格が12,800円のところ、act2ストア特別価格で9,800円(送料無料)。
開発元のHypershop.comでは$99.95+送料が31.95(FedEx)の$131.90だから、円安となった今ではact2からの販売はうれしいところだろう。
ちなみにkickstarterでは$69+送料$15(EarlyBirdは$10)の$84。しかも当時(2012/1)は円高で為替レートは70円台だった。

iUSBport - act2.com

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2013年4月10日 (水)

iOSのGoogle ChromeからPDFを作成

以前iPhoneで閲覧しているページをAirPrintでPDF化しようとして失敗したが、iOS用のGoogle Chromeの印刷からPDFファイルを作成出来るようになった。

Chromeのメニューから[印刷]を選択
Cloudprint01  Cloudprint02


[Googleクラウドプリント]を選択
Cloudprint03


ここで[Google ドライブに保存]を選択
Cloudprint04

この一覧にはGoogleドライブ以外にもChromeがインストールされて同一アカウントでログインしているデバイスが表示される。それらのデバイスを選択すると選択した先のChromeにPDFが表示される。

右上の[保存]をタップ
Cloudprint05


これでGoogleドライブ上のマイドライブにPDFファイルとして保存される。
Cloudprint06

Googleドライブのアプリをインストールしてあれば、Mac上のGoogleドライブフォルダにも同期されるし、iPadやAndroidからも参照出来る。もちろんブラウザからもアクセスは可能。

Googleクラウドプリントを選択したあとに、表示される
Googleクラウドプリントに対応している実プリンタやChromeがインストールされているMac上のプリンタを登録することも可能。

Mac上に設定されているプリンタを登録する方法は次のとおり。
Google Chromeを起動してGoogleアカウントにログインする。
Chromeの設定画面を開き、最下部の「詳細設定を表示…」をクリック。
下の方にGoogle クラウドプリントという項目があるので、ここで追加。

登録しているプリンタは次の方法で確認出来る。
ブラウザでGoogleアカウントにログインし、アカウント情報を表示する。
[サービス]をクリック
Cloudprint07


[Googleクラウドプリント]をクリック
Cloudprint08


この状態で過去の印刷ジョブの履歴を確認することが出来る。
Cloudprint09


[プリンタ]をクリックすると登録しているプリンタ一覧が表示される。使用しないデバイスやアプリの再インストール等で同じデバイスが重複してしまった場合はここで削除することが出来る。
Cloudprint10

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2012年7月10日 (火)

MacとSSD

もっと知りたいリンゴあれこれのyucovinさんがいよいよMacBook ProをSSD化するとのこと。そこで10ヶ月ほどMacBook ProにSSDを搭載して使ってきたこれまでを振り返ってみる。

メインで使用しているMacBook Pro(Late 2011) 17インチはHDDベイに格納されていたHDDを取り外してSSD、光学ベイに格納されていた光学ドライブを取り外してアダプタ経由でHDDを搭載している。

SSDにはシステムとアプリケーション、それから(ディスク使用量が大きい)iTunesライブラリとダウンロードフォルダを除くホームディレクトリを格納、HDDにはiTunesライブラリとダウンロードフォルダを格納している。

起動ドライブをSSDにした効果は一目瞭然で、アップルのロゴが出てからの起動速度はあっという間だ。注意しなければならないのは「アップルのロゴが出てからが速くなる」ということ。コンピューターは電源直後にハードウェアのセルフチェックが走る。そしてこのセルフチェックの工程はSSDにしても効果はない。例えば多数のUSB機器を接続している場合などは、このセルフチェックに時間を要する。
また、アプリケーションの起動やSSDに格納しているファイルのオープンも総じて速くなる。ただしこれらについても起動時にネットのチェックが走ったり、処理の途中でシステムの監視が設定されているようなアプリケーション(ディスクからの読み取り以外に時間が掛かるアプリケーション)については効果が薄れる場合がある。

MacBook AirのLate 2010もSSDが搭載されているが、MBA(Late 2010)のSATAインタフェースがSATA2なのに対してMacBook Pro(Late 2011)はSATA3であること、MBAがFSBが800MHz・メモリが1,066MHzの4GBに対してMBPは1,333MHzの8GBを搭載しているためMBPにSSDを搭載するとMBAが遅く感じるほどの効果を得ることが出来る。
SSDの効果は周知のとおりファイル(データ)のI/O速度にあるのだから、起動時に設定ファイルやプログラムを大量に読み込むシステムやアプリケーションの起動が速くなるのは当然だ。

一方のデメリットといえばまずは容量あたりの単価だ。最近安くなってきてはいるもののそれでもHDDの10倍程度と開きがあり、1TBの2.5インチHDDが9,000円程度で購入できるのに対してSSDは120GBでも1万円程度する。
もう一つはコントローラーに癖があってHDDほど互換性が高くなく、特にMacの場合は相性問題が発生しやすい。

使い方にも注意が必要だ。SSDはその仕組みから空き容量が少なくなると急激に性能が低下する。そのためかつては半分程度を空き容量としておくことが推奨されていたこともあるが、最近のSSDはTrimコマンドをサポートしているものが多いためTrimを有効化することで空き容量不足による性能低下をある程度抑えられるようになってきている。Trimを有効にしているのであれば、HDDと同様に10%程度の空き容量があれば問題ないだろう。
SSDは仕組みとしてデータを格納していないブロックを選んで書き込みを行うように作られている(これが上記の空き容量が少なくなると遅くなる原因=一度使っていない領域のデータを削除してから書き込みを行うため性能が落ちる)ため、ある意味では元々フラグメンテーションを作りながら書き込んでいるとも言える。逆に言えばHDDのように連続した領域にデータを書き込むことがないし、そうする意味が無い(SSDのランダムアクセスが速い理由でもある)。
それ故、デフラグの意味はほとんど無い(デフラグによって未使用領域のデータを削除して速度低下を防ぐという効果は多少あるが)。SSDはそれぞれのブロックに書き込み回数の上限が設定されているため、デフラグによってその書き込み回数を消費してしまうためデフラグを行うことはSSDの寿命を縮める可能性すらある。

MacBookシリーズのスリープはセーフスリープが設定されているため、搭載しているメモリサイズと同量のイメージファイルが/var/vm配下に作成されることにも注意。SSDは前述のとおり容量がそれほど多くないため、イメージファイルのサイズの影響も大きい。例えば16GBのメモリを搭載しているMacBookに120GBのSSDを搭載すると、あらかじめ16GBのイメージファイルが作成されるため、120GB中ユーザーが利用できるのは104GBと10%以上少なくなる(実際には最初から120GB全部が使えるわけではない)。また10.7以降の場合はRecovery HDとして650MBを別途確保される。
電源が切れた(バッテリーが切れた)場合に作業中のデータが消失してもかまわないのであれば、pmsetコマンドでスリープモードを変更、イメージファイルの削除をすることで容量を稼ぐことが出来る。

SSDはHDDのように駆動部分を持たないため、機械的な故障は発生しにくい。HDDの場合は故障の予兆のようなものが多少あるが(音が変わったり、読み書きが急に遅くなったり)、SSDはそういうことは無い。壊れる(メモリの寿命がくる)のは突然である。一度に全ブロックが壊れることもないし(基板故障やI/F故障の場合を除く)、壊れたブロックは使用しないように制御されているため、事象としてはディスク容量(使える総容量が減ってくる)と交換タイミングと考えればいいだろう。


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2012年5月28日 (月)

MacBook Pro Late 2011でUSB3.0




内蔵HDDを1TBに換装したことによりそれまで内蔵(購入時)していた750GBのHDDが余剰となった。

MacBook Pro Late 2011はUSB2.0までしか対応していないが、すでに本体のUSBポートが塞がっていることとUSB3.0対応の外付けケースが手ごろな値段で入手出来るようになったこと、17インチのExpressCardスロットが空いていることから、ExpressCardを増設しUSB3.0で利用することにした。

まず内蔵のSATAに接続しているときのベンチマーク
SATAHDD
これが素のドライブ性能。5,400rpmの2.5インチHDDだからこんなものだろう。


次にこのHDDをUSB3.0に接続したときのベンチマーク
USB3HDD
だいたい8割程度の値となる。これはSATA-USBの変換を行っていることとPCI Express Cardという余計なものを噛ませているので仕方が無いところだろう。


次に同じドライブを内蔵しているFreecomのMobile Drive MgをFirewire800で接続したときのベンチマーク
FW800
こちらはSATAの6割強の速度となり、USB3.0の方が高速であることが分かる。Firewire800は800Mbpsだからフルに帯域を使用すれば80MB/s以上のスコアが出ても不思議はないのだが、やはりSATA-FWの変換でオーバーヘッドが発生しているのかもしれない。


このディスクをUSB2.0で接続した際のベンチマーク
USB20
こちらはバス転送速度がボトルネックなのは明らか。

SATAUSB3.0Firewire800USB2.0
90GB強70GB強60GB強30GB強
ディスク性能I/F変換I/F変換バス転送速度


最後にSSDをUSB3.0で接続した場合のベンチマーク。
USB3SSD

SATA3接続に比べると大幅に低下。ExpressCardもUSB3.0も帯域は余裕があるので、これはSATA用のSSDをUSBに変換した際の特徴と推測される(SSDは並列書き込みで速度を実現しているが、USB接続だとこれが機能しないと思われる)。
AppleがよほどThunderboltに固執しない限り次のMacではUSB3.0がサポートされるだろう。今後USB3.0が普及するにしたがってUSBでも高速化されるかもしれないが、現時点でのSATA用SSDをUSB化しても効果はあまり期待できない。速度を求めるのであれば当面はSSDではなくHDDでRAID0を組んだ外付けドライブの方がコストパフォーマンスはいいと思う。







 
 

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2012年5月17日 (木)

MacBook Proのハードディスクを1TB化




MacBook Proの内臓ハードディスクを交換した。

これまでは120GBSSD+750GBHDDのデュアル構成。
HDDの使用量は通常では650GB程度で安定しているのだが月に2,3回は動画などの一時ファイルで使用量が700GB超まで行くケースがあり、空き容量が少なくなったことによるフラグメンテーションから書き込み性能にも影響が見られるため1TBに換装することにした。

HDDベイならば12.5mm厚でも入りそうだが光学ベイにアダプタを使って設置するために9.5mm厚のHDDを選択することにした。現在市場で入手できる1TBの9.5mm厚のHDDはWestern DigitalのWD10JPVT、SumsungのHN-M101MBB、HGSTの0S03509、東芝のMQ01ABD100の4機種となり、いずれも5,400rpmでキャッシュが8MBと同じだがHGSTのみSATA3(6Gbps)対応となっている。
実売価格的にはSumsung→WD→東芝→HGSTの順となるが、これまでの経験や印象から2.5インチHDDということもあってSumsungとWDをまず除外。MacBook Pro(Late 2011)は光学ベイもSATA3となっていることからHGSTにしようかと考えた(もっともHDDの性能が追いつかないのでSATA2でも問題は無い)が、ふとアタマを過ぎったのは同じくSATA3のSSDを光学ベイで認識できなかったことだ。Early 2011モデルでは3Gbpsだったり6Gbpsだったり混在していたことからも分かるとおり、チップセット自体はサポートしているにも関わらずMacBook Proの光学ベイのSATAはいまいち安定していない印象がある。

どちらにするか迷っていたところ、友人がHGSTの1GBを購入したので使用前に試させてもらうことが出来た。結果から言えば認識自体はするものの(SSDは認識すらしなかった)、エラーが頻発し使えるものではなかった(S.M.A.R.Tも認識出来ない)。
メインのHDDベイにHGSTのドライブを装着したところ問題なく動作したので、あくまで光学ドライブベイのI/Fに起因する問題だろう。SATA3ではコネクタ形状は従来のものを継承しているもののMacBook Proで使われている光学ベイ用のケーブル(Slimeline)は当然SATA3を想定したものではないだろうし、とは言うもののSATA3対応を明確にしている光学ベイ用ケーブルがあるわけでもない。もしかしたらこのMacBook Pro固有のハードウェアトラブルかもしれないがGeniusバーに持ち込んでもサポート対象外で一蹴されるのは明らかなので、問題点を調べることは難しい。
もっとも、現状は2.5インチのHDDでSATA2の転送速度である300MB/sですら出せるものもないのでSATA3対応のHDDを搭載する意味はほとんど無い(SSDは500MB/s超のモデルが多くなってきているので逆にSATA2では意味が薄れてしまう)。

ということで購入したのは東芝のMQ01ABD100。こちらはドライブがサポートしているSATA2でリンクし、正常に動作した。

メインベイのSSDは120GBをSATA3接続で転送速度は500MB/s程度、光学ベイのHDDは1TBをSATA2接続で転送速度は100MB/s程度という構成になった。この100MB/sというのが5,400rpmの2.5インチHDDのほぼ上限値ということだろう。

光学ベイに搭載したときのベンチマークの値
1tb_sata

FW接続の5,400rpmの外付けHDDの値
Freecom02






 
 

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2012年5月12日 (土)

CloudFTP -USBメディアをワイヤレスNAS化-




Kickstarterで出資していたCloudFTPが届いた。色は黒と白があるが白を選択。黒よりも1ヶ月ほど遅い発送となったが、iPhone4のときといい白い筐体は時間が掛かるのだろうか?

Cftpwhite3


CloudFTPとは一言で言えばワイヤレスNASということになる。iPhoneやiPad他からWiFiで接続すると、CloudFTPに装着しているUSBデバイスを共有ディスクとして利用することが出来る。バスパワーに対応しているので接続するUSB機器はHDDなどでも外部電源を必要としない(バッテリー持続時間は5時間程度なので終日利用等は難しい)。充電はUSB経由なのでiPhoneやiPadのACアダプタやMac等からも充電することが出来る。
USBは2.0だがWiFi接続なのでこれで十分。

サイズはタバコの箱の長さを一回り小さくした程度で、eneloopとそれほど変わらない(eneloopよりは軽い)

WiFiはアドホックモードとインフラストラクチャーモードに対応しており、iPhoneやiPadから接続するのみならばアドホックモードで接続すれば良いし、既存のネットワークに参加させるのであればインフラストラクチャーモードを使用することになる。
アドホックモードのときのセキュリティはWPAだが、インフラストラクチャーモードではWPA2のAPにも接続することが出来る。
[追記] ファームウェアのバージョンアップでアドホックモードでもWPA2が使用出来るようになった。

2行表示の液晶ディスプレイにはアドホックモードのときは自SSIDと接続パスワード、インフラストラクチャーモードのときは接続先のSSIDと自IPアドレスが表示される。
アドホックモードの際の自IPアドレスは192.168.0.1でクライアントはDHCPで割り当てられる。インフラストラクチャーモードはDHCPで割り当てられる必要がある(本体での設定は不可)。

CloudFTP本体の設定はブラウザからのみ可能。

対応しているファイルフォーマットはFAT32, NTFS, HFS, HFS+, exFAT, EXT 2/3/4。ただし現在のファームウェアv12では書き込みが出来るのはFATのみで、他のフォーマットは今後のファームウェアで対応される予定(他フォーマットも読み取りは可能)。

USBメディアへのアクセスはブラウザからの他にもFTPやSMBに対応しており、Macからはsmb://IPアドレスでアクセスすることも出来る。ブラウザはHTML5を使用しているために現時点ではSafariかChromeからの利用が推奨されている(IEではほぼ利用不可の模様)。
ムービーや音楽のストリーミング再生にも対応しておりAppleTVを利用すればAirPlay再生も出来そうだ。

CloudFTPを使えばHDD以外にもUSB対応のデジカメなど様々なデバイス内のファイルにiPhoneやiPadからアクセス出来るようになる。またiPhoneのテザリングにインフラストラクチャーモードで接続すれば、Mac側でサーバーを起動しなくても簡単にMacとiPhoneの間でファイル共有をすることも出来る。
アドホックモードでは3デバイスまでの同時接続をサポートしているので他ユーザーのiOSデバイスやAndroidデバイスなど複数のクライアント間で、インターネットの接続が出来ないような環境でもファイルを共有することが可能。

Eye-FiなどSDカード自体にワイヤレス接続可能な製品もあるが、CloudFTPはUSB接続出来るドライブをほぼ全てNAS化出来るのが最大の魅力。ファームウェア自体がまだ開発途上だしiOSやAndroidのアプリも現在開発中だが、それだけに今後の機能強化や利便性の向上はまだまだ期待できる。

Kickstarterでは$68+送料$15で入手することが出来たが、現在ではHypershop.comから$99.95+送料$30程度で購入が可能。

CloudFTP.com
CloudFTP - Kickstarter.com






 
 

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2012年4月26日 (木)

WindowsにSSDを導入




職場のPCにSSDを導入した。
パソコン自体は6年以上が経過したものだがどこも壊れていないし、OSがWindowsXPということもあってアプリケーションの実行速度も特に問題はない。ただディスクIOに起因してOSやアプリケーションの起動だけが遅く感じるようになってきたので、今回は安価にこの部分を強化することにした。

FDDを取り外すことで3.5インチベイが1個使えることとマザーボードにSATAのポートが1つ空いていたので、既存のHDDはそのままでFDDとSSDを取り替えることにした。
古いPCでSATA-2までしかサポートしていないので容量の小さい60GBのOCZ Agility3を選定。購入時点ではAmazonで5,855円で販売しており、30GB程度のSSDが実売価格で5,300円~7,000円程度とほぼ変わらなかった。
※Amazonでの販売価格はかなり流動的。
ビジネス的に見るとSSDの値段は5,000円台を底値にして、この単価を割り込むようになると容量を上げていくことで底値を維持すると思われる。
SSD自体は2.5インチのため3.5インチのマウンタ(618円)も併せて購入。
実際に装着しようとした際にSATAケーブルが無いことに気づき、余っていたSATAケーブルを探してきて使用した。

PCのBIOSでSSDドライブから起動するように設定した後にWindowsをインストール。各種ドライバはHDD上からインストール(メーカー製なのでドライバ一式がHDD上に展開されている)。SPとセキュリティパッチを当ててから業務で使用するアプリケーションを全部インストールした時点で、使用量は20GB。データは従来のHDDに残すことにしたため移行せず。
最後にレジストリを変更してMy Documents等のWindowsが設定するフォルダをHDD上の旧フォルダに設定し作業は完了。
(HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders)と(HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell Folders)

HDDには従来のWindowsもそのまま残しているため、万が一SSDでトラブルが発生した場合はBIOSで起動ドライブを変更することで従来の環境でも起動することが出来、業務に支障をきたさないようになっている。

業務用のパソコンなので性能測定等は行っていないがOSとアプリケーションをSSD、データ類はHDDに格納するというやり方はMacBook Proでもすでに実施しており、全体的にキビキビ動作して使い勝手は良い。このままWindowsXPのサポートが終了する2年後までは使用できるだろう。





 
 

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