Tips

2012年7月25日 (水)

Mountain Lionでアプリが起動出来ない/Power Napが有効にならない他

MacOS X 10.8 Mountain Lion ではGateKeeperというセキュリティ機能が実装されている。これはアプリケーションの起動を制限することで危険なアプリケーションによる被害を未然に防ぐ機能だ。設定出来るレベルは3つ。
・Mac App Storeからダウンロードしたアプリケーションのみ起動が可能。
・MASからダウンロードしたアプリケーションと、AppleのMac OSディベロッパー登録によって発行されたIDでAppleから認定されている開発者が作成したアプリケーションの起動が可能。
・全てのアプリケーションの起動が可能。
そしてMountain Lionのインストール直後ではデフォルトで2番目が設定されている。そのため、MAS経由で無かったり署名がされていないアプリケーションを起動するとこのようなダイアログが表示されて起動出来ない。
Gatekeeper01


GateKeeperを回避する方法は2つある。一つはControlキーを押しながらアプリケーションを起動する方法。これはその場限りなのでプリンタドライバのインストールなど何度も起動しないアプリケーションを使用する場合には有効だ。
もう一つはGateKeeperを無効にする方法だ。ただしセキュリティを弱くするので自己責任で。
[システム環境設定]の[セキュリティとプライバシー]を開く。
ロックされているのでパスワードを入力して解除。
「すべてのアプリケーションを許可」を選択するとダイアログが表示されるので「すべてのアプリケーションを許可」ボタンを押下。
これでGateKeeperを無効に出来る。
Gatekeeper02


Gatekeeper03


ついでに[プライバシー]タブをクリックして[診断と使用状況]を選択するとデフォルトでAppleに使用状況を送るチェックボックスが有効になっている。気になる人はこれも無効に。

Gatekeeper04



Mountain LionではPower Napという機能も実装された。これはスリープ中にソフトウェア・アップデートやTime Machineを実行したりiCloudと同期を取る機能だが、Appleのサイトには以下の条件が記載されている。
「Power Napを利用するには、フラッシュストレージを内蔵したMacのノートブックが必要です。ファームウェアのアップデートが必要になる場合があります。」
つまり、MacBookであること(iMacやMacProは不可)とSSDを内蔵していることということだ。2番目の条件は多少曖昧でCTOでカスタマイズしたMacBook Pro(Retinaを除く)でどうなるかは不明。
確実に動作するのは現行のRetina MacBook ProとMacBook Airということになる。有効の場合は[システム環境設定]の[省エネルギー]に設定が表示される。

またスリープ状態で動作するためにファームウェアのアップデートが必要となる場合があることにも注意。特に2011モデル以前。




Lion (10.7) でログオフや再起動・システム終了の際に「再ログイン時にウインドウを再度開く」というチェックボックスが実装された。ログイン時に再度開きたくない場合はこのチェックボックスを外すのだが、次に再起動やシステム終了を行おうとすると、またチェックボックスが有効になっていた。
これがMountain Lionでは仕様が変わり、一度チェックボックスを外すと次回以降はデフォルトでチェックボックスが無効になるようになった。
この機能についてはAppleにかなりの改善要望が送られたのかもしれない。
Resume




Mountain Lionでシステムプロファイラ(システムレポート)を起動して[ソフトウェア]-[インストール]を選択すると、Mac App Store経由でインストールしたもの(ソフトウェアアップデートを含む)が表示される。
App StoreからインストールしたアプリケーションはソースにMac App Storeと表示され、ソフトウェアアップデートの場合はAppleと表示される。また、一部ATOKのように他社製でもインストールしたものが表示されるが、アドビ製品は表示されなかった。インストーラーのバージョンにも因るのかもしれない。




Safari 6ではフォントの変更が出来なくなった。これはHTML5時代にはサイト単位で最適なフォントを指定しているのだからユーザーが変更するようなものではない…ということなのだろうか?
(スタイルシートを記述すれば変更することが出来るので、そのうち機能拡張を誰かが作るかもしれない)

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2012年1月20日 (金)

iBooks AuthorをSnow Leopardで開く




昨夜(今朝)、iBooks2とiBooks Authorが発表・リリースされた。
iBooks2は既存のiBooksのバージョンアップという位置づけで、iPhone / iPadのアプリケーションのアップデートでインストールが出来た。
続いてMac App StoreでiBooks Authorをダウンロードしようとしたところ、動作環境は10.7.2ということでSnow Leopardの環境でダウンロードすることが出来なかった。

仕方がないのでParallels Desktop上のLion(仮想マシン)でダウンロードして起動してみたのだが、編集画面が表示されない。表示の縦横を切り替えたりすると一瞬表示されるが、すぐに白い画面になってしまう。ということで使用不可。

このままでは実機のOSをLionにアップデートしない限りはiBooks Authorが使用出来ないことになるのだが、以下のサイトにSnow LeopardにiBooks Authorをインストールする方法が書いてあった。
出典How To Install iBooks Author On OS X Snow Leopard - Digital Tweaker

  1. iTunesを10.5.3にアップデートする。
    ※iBooks Authorを使うこと自体には必要ないが作成したファイルをiPadに転送するために必要。
    [追記]iTunesを起動していたりしてiTunes Helperのプロセスが存在すると以下の手順を実行してもiBooks Authorを起動出来ない場合(アイコンに×印)がある。アクティビティモニターからiTunes Helperを終了(iTunesを終了してもiTunes Helperが常駐している場合もある)するか、記述のとおりiTunesをアップデートすることでiTunes Helperを終了させる。一度起動出来る状態になればその後は問題ない。
    Itunes_helper
  2. /System/Library/CoreServices配下のSystemVersion.plistのバックアップ(コピー)を取っておく。
  3. SystemVersion.plistをデスクトップ等にコピーしてから開き、<string>10.6.8</string>を<string>10.7.2</string>に変更する(10.6.8の部分は使用しているSnowLeopardのバージョンによって異なる)。
    XcodeをインストールしていればProperty List Editorで編集出来るが、インストールしていない場合はテキストエディットでも編集可。
  4. 変更したSystemVersion.plistをCoreServices配下のファイルに上書き保存する(バックアップコピーは残しておく方が良い)。
  5. Mac App StoreからiBooks Authorをダウンロードする(ダウンロードだけで起動しないこと、というか起動出来ない)。
  6. SystemVersion.plistを元の状態(10.6.8)に戻す(バックアップコピーから戻すでも可)。※初回記載時にタグを間違えていたため非表示になっていた手順
  7. アプリケーションフォルダ内のiBooks Authorを選択し「パッケージの内容を表示」を実行。
  8. Info.plistを開く、10.7.2という文字列を10.6.8(使用しているSnowLeopardのバージョン)に変更する。
これでiBooks Authorを開くことが出来る。

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2011年7月27日 (水)

MacOS X Lion Tips (2)

11.キーボードショートカットでファイルを移動する。
ファイルを選択してcommand+C、command+Vでファイルをコピー出来るが、command+option+Vだとファイルが移動される。

12.Mission Controlの背景を変える。
/System/Library/CoreServices/Dock.app/Contents/Resourcesのdefaultdesktop.pngを変える。
256pixel×256pixel。
Missioncontrol

13.Spacesでアプリケーションを切り替えずに下の大きいプレビューを変更する。
optionキーを押しながら、上の小さいプレビューをクリック。

14.システムをダウンロードしてインストールするRecovery HDを作成する。
InstallESD.dmgでインストールディスクを作成すると再インストールの際にInstallESD.dmg内のファイルからコピーされる。この場合、Lionがバージョンアップされても最初にインストールされるのはInstallESD.dmgのバージョンになる。

Finderで隠し属性ファイルを表示するようにしてからInstallESD.dmgを開くとBaseSystem.dmgというファイルがある。
このファイルから起動ディスクを作成するとインストールの際にシステムファイルをダウンロードするので、最新版がインストールされる(と思うがまだバージョンアップされていないので不明)
BaseSystem.dmgから起動システムを作成するためには1.53GBの空き容量が必要なので、2GBのUSBメモリでも起動ディスクを作成することが出来る。
作成したディスクはoptionキー起動時にMacOS X Base Systemというディスク名でマウントされるので、InstallESD.dmgから作成したMacOS Xというディスクとは区別出来る。
Basesystem1

Basesystem2

15.Gmailと同期する項目を選択
システム環境設定の[メール/連絡先/カレンダー]でGmailのアカウントを登録して、同期をとる項目を選択することが出来る。
Gmail

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2011年7月25日 (月)

MacOS X Lion Tips (1)

1.システム環境設定のカスタマイズ
 システム環境設定を開いて[表示]メニューのカスタマイズを実行すると表示・非表示が選択出来る。
Pref1    Pref2

2.サイドバーのフォントサイズを変更
デフォルトではFinderのサイドバーのフォントサイズが大きい。
システム環境設定の一般の真ん中ぐらいに[サイドバーのアイコンサイズ]があり、これをプルダウンから選択するとフォントも変更される。
General

3.再起動、シャットダウン時の[再ログイン時にウィンドウを再度開く]を無効
Finderのメニューから再起動・シャットダウンを選択する時に[option]キーを押下しながら選択すると、ダイアログを表示せずにそのまま再起動・電源断を行う。この場合[再ログイン時にウィンドウを再度開く]も無効になる。

4.ユーザ配下のLibraryフォルダを常時表示
ターミナルから
chflags nohidden ~/Lirary
を投入する。再度非表示にする際には
chflags hidden ~/Library
を投入する。

5.スリープから復帰すると液晶の輝度がデフォルトに戻る(Lion以外でも有効)
液晶の輝度を変更して使っていてもスリープから復帰するとデフォルト値に戻ってしまう。
システム環境設定の省エネルギーで[ディスプレイがスリープ状態になる前に輝度を自動的に下げる]のチェックボックスを外すと、設定した輝度が維持される。
Power


6.ログイン画面にメッセージを表示
Onyxのようなツールを使っても反映されない場合はターミナルから以下のコマンドを投入する。
sudo defaults write /Library/Preferences/com.apple.loginwindow LoginwindowText “表示させたいメッセージ”
パスワードの入力メッセージが表示されたら、管理者(基本は最初に作成したユーザ)のパスワードを入力。

システム環境設定の[セキュリティとプライバシー]の[一般]タブで、[画面がロックされているときに以下のメッセージを表示]欄に設定。
Loginmessage


7. Mission Controlではデスクトップごとに異なる壁紙を設定可能
Missioncontrol

8.フルスクリーンモードはescキーを押すと解除される(例外あり)
Safari、Mail、iCal、iWorkでは解除されたが、iTunesでは解除されなかった。

9.フルスクリーン画面でDockを表示
Dockのある縁までカーソルを移動し、画面の外に向かって(下に表示している場合は下へ)1本指でスワイプするとDockが表示される。
Dock

10.Mac起動音がOSの音量に連動。
再起動・シャットダウン時にミュートにしておけば起動時の音が鳴らない。

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